滝和也

オーバーロードⅣの滝和也のレビュー・感想・評価

オーバーロードⅣ(2022年製作のアニメ)
4.3
死者の王の進撃は
もはや止まらぬ…

強者とは何をしても
どうなろうとも運すら
引き寄せる美しきモノ、
弱者とはそれに気づき
抗うことが許された
美学ありしものと。

覇道は破道となる。

「オーバーロードIV」

カッツェ平原での戦いは最早戦いという言葉でなく、ただの蹂躙でしかなかった。一撃の魔法で13万人の将兵を失い、戦士長をアインズにより討ち取られた王国は最早国の体をなし得ず、第二王子ザナックが立て直しに躍起となっていた。そこに魔導国からアルベドが使節としてやってくる。その頃、アインズは国の運営のためギルドに接触し、冒険者向けのアピールをしようとしていた。

可哀想な皇帝、ジルクニフ。あまりの間の悪さに呆れながらも、知略と考えないともはや死んでしまいそうな衝撃。そりゃぁ、あんな場所でリングにアインズ様は普通来ませんよ(笑)もはや強者は何をやろうがうまく行ってしまう展開に笑いました(笑)

またあまりに馬鹿すぎて誰もが正解から離れてしまう事件が王国に勃発。確かに国が滅ぶときや、大戦争の始まりなんかこんなもんなんでしょうね。アルベド様がまさかそこまで馬鹿じゃないでしょと言ってしまう馬鹿な所業…。王様が可哀想…。第二王子さんも中々いい奴でしたし、かっこよかったけど…見せ場ありましたからね。ブレインも見事な…死に花を咲かせましたし…。弱者と気付いたものたちの抗いは許された行為であり、その無力さから、美しいです。コキュートスがラストの相手で良かった。アウラあたりだと、外連味のかけらもないからね…。

漆黒聖典、アズスや竜騎士様とスレイン法国側に漸く動きが出ましたが…原作と違い、飛ばした聖王国編が映画化決定ですね。出番が少なかったデミウルゴスがヤルダバオトとして潜入し開戦していた聖王国で何が起こってたか気になります。強者が如何にして弱者を蹂躙するか、弱者は如何にして、強者に抗いながら生き延びるかという展開になってますが、始末の付け方が美しく、カタルシスがある故に飽きませんし、気持ちよく見れてます。映画と続きもぜひみたいですねニコ
滝和也

滝和也