フリーザ

呪術廻戦 第2期 懐玉・玉折/渋谷事変のフリーザのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

原作は読んでおらずアニメのみ鑑賞。

序盤の五条先生の過去パートが全然ノレず。
渋谷事変は皆出てきて中々面白かった。

□良かったところ
・作画や演出が懲りまくっていて映像作品としての完成度はかなり高い。

・これは悪くも取れるが1期同様とにかくパロディ祭り。アニメ漫画ゲーム映画ドラマととにかく色んな所からイメージを持ってきたキャラクター達が戦う様は中々面白い。もうこの作品はそれを楽しめるかどうかが全て。
妖怪とロボットと魔女っ子やなんかが同じ作品内に出てくるのは楽しいが、どう言葉を選んでもパクりはパクリ。


■良くなかったところ
・キャラクターの見せ場作るタイミングが微妙。
「そのキャラのことあんま知らないんだけど…」みたいな人が急に名場面なんだろうな〜みたいなシーンの中心にいてついていけない事がしばしば。なんていうかその名場面や熱いセリフをとにかく描きたくて仕方ないのは伝わるけどもうちょっと下準備してからにして欲しい。
あと後半七海が死に釘崎が死に東堂が戦闘不能になり、が毎週来てシリアスな展開だけど妙なテンポの良さに可笑しくなってしまった。

・呪霊チームはやたら作戦会議のシーンがあるのに呪術師側のそういったシーンがなく作戦が全くわからん。
結局誰が参加しててどういう動きする予定でとかが分からないので、途中から参戦してきたキャラに対しては「最初から来いよ」と思ったりモヤモヤする。

・複数の場面で話を展開するのが下手。
戦闘中にカットバックして別の場所の戦闘を描けばいいのに殆どそれをしないので観てて時間軸がわけわかんなくなる。
1期もそうだったけど、「え、あいつ結局あの戦闘の後どうなったの?」というのが多く、勿論後の展開の為に敢えてやってることもあるんだろうがあまりにも投げっぱなしなキャラが多い。
準レギュラーキャラはまぁいいとして伏黒とか釘崎とか結局どうなったか全く触れないのは如何なものか。
そのシーンのみに限ればイカした演出が多いものの、作品全体だとそこでその話放置する必要ある?と思ってしまう様な見せ方が多い。



総じて、「ストーリーや設定などの要素は全て魅力的なキャラクターを引き立てるための飾りになっており、ソシャゲのストーリーを読んでるみたいな薄さを感じる。またその肝心なキャラクターがどう考えてもパクリな為、それら良しとするかどうか」みたいな印象。
めっちゃ悪い部分多めに書いたけど、自分はそもそもこういう色んな作品のパッチワークみたいな良い意味で歪な作品は大好きなのでこのぐちゃぐちゃな感じは好み。次のシーズンも楽しみ。
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