ぐり

モノノ怪のぐりのレビュー・感想・評価

モノノ怪(2007年製作のアニメ)
3.5
本当に恐ろしいのはモノノ怪でもアヤカシでもなく、人間なのかもしれませんね。

独特な作画デザインがどのカットも芸術的で素晴らしい!!ワンカットに100色使ってそうなくらい色彩豊かでこだわりを強く感じました。キャラクター(モノノ怪やアヤカシも含む)のビジュアルや薬売りの使う道具(退魔の剣・お札・天秤など)のデザインも魅力的。特に、退魔の剣を抜いたとき(変身後)の薬売りの姿がカッコよかったです🫶🏻その他、コロコロ変わるカメラアングルや間の使い方、過去を語るときに見た目が若返る演出、香の匂いを嗅いだときに一瞬色彩が濃くなる演出なども良かったです◎

断片的に語るスタイルのストーリーは、巧妙に作られているからこそ、気を抜くと置いていかれそうになる。展開が読めず難解でしたが、その曖昧さが奇妙な世界観に合っていて良かったです。最後まで正体がよくわからなかった薬売りを演じた櫻井孝宏さんの色気のある声も世界観にピッタリでした⚖️

📝自分用メモ
モノノ怪は人の因果と縁によって為る。モノノ怪の形を為すのは、アヤカシの器に人の因果と縁。退魔の剣を抜くにはモノノ怪の形と真(事のありさま)と理(心のありさま)が必要。

️📝2022年8月26日〜2022年8月29日
ぐり

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