このレビューはネタバレを含みます
エリスに見捨てられ、自暴自棄になっていたルーデウスは母親を探すための旅の途中で、エリスととても似た冒険者の少女サラに出会う。
第2期の1クール目。第1期の最終話でエリスがいなくなり、絶望の淵に落ちたルーデウスだったが、なんとか気持ちを立て直し、母親を探す旅に出たところからスタートした。冒険者ギルドでサラと出会ってから、それまでどこかどうでもいいと投げやりで生きていたルーデウスの心が少し復活し、一生懸命生きることの大切さを再認識することになる。
サラから恋心を抱かれ、良い雰囲気になる2人だったが、そこでルーデウスの不能が発覚する。エリスの失踪から受けた心の傷によって起こってしまった心の病。またしてもルーデウスは大きなショックを受ける。そんな時に、出会いが重なり、かつて志したラノア魔法大学への入学の推薦が決まり、ルーデウスはそこで幼なじみのシルフィーと再会する。
ストーリー的には比較的穏やかな1クール目だった。人との出会いによって、絶望から徐々に回復していくルーデウス。でも、やはり本当の意味でルーデウスを救ったのは、シルフィーからの無償の愛だった。事が終わったあとに、エリスが消えてしまったという状況がトラウマになっていたが、同じ状況でシルフィーはそばにいてくれたということがルーデウスのトラウマを解消してくれた。とても感動するシーンだった。
自分のことを好きでいてくれる人がいることや、どんなことがあってもそばに居続けてくれる人がいることは、当たり前ではなくて、とても幸せなことなのだと感じたシーズンだった。
