頭文字D Fourth Stageの4の情報・感想・評価

エピソード04
ACT.4 二つのアドバイス
拍手:1回
あらすじ
バトルは先行後追い形式。1本目は拓海のハチロクが先行、二ノ宮のEK9が後追い。それを知った涼介は拓海に2つの指示を出す。1つ目は「後ろは絶対に振り返るな」。そしてもう1つの指示は・・・。やがてバトルは2本目に突入。先行はEK9、後追いはハチロク。1本目で自分よりも格下と判断した二ノ宮は、一瞬で終わらせようと猛スピードで走る!
コメント3件
8823peメモ

8823peメモ

このコメントはネタバレを含みます

「他流試合は気楽でいいとか昨日誰かが言ってたっけな…ったく冗談じゃねえぜ。このまま東堂塾のバトルに参加しても通用するレベルだぜ。コイツ、いったい何者なんだ!少なからずショックだぜ。たった一晩このコースを走っただけでこのレベルまでこれた奴が今まで東堂塾にいたかよ。しかもこの車、どんなチューニングなのか知らねえけど、俺のB16Bエンジンと互角に伸びるし、おまけにやたらとよく曲がる。こんなのハチロクじゃねえや!FRも上手く仕上げればここまで走れるもんなのか?フッ、これなら確かに不利な遠征バトルで勝ち続けてこれたかもしれないが、今度ばかりは運が悪かったな…ここは俺たち、東堂塾のホームコースなんだよ!」 「俺でもきっと同じ選択をすると思いますよ。群馬エリア最速と言われてる奴らがどんな走りをするのか後ろで見てみたいし、期待を裏切るようなヘボな走りならぶち抜いて終わらせてしまえばいいんだから」「それもそうだな。現役では一番上手いって言われてんだろ?アイツは。何が得意なんだ?」「大輝はブレーキングが上手いんです」 「一本目が終わるまでバックミラーは見るな。コースの攻略のみに集中するんだ。自分の走りをすれば抜かれることはない。いいか藤原、後ろは絶対に振り返るな」 「このハチロクの実力はだいたい分かった。思ってたよりレベルは高いが俺を慌てさせるほどでもなさそうだ。東堂塾のメンツにかけても一本目で終わらせたいもんだぜ。どっかでぶち抜いてやらねえとな。限界ギリギリのプレッシャーをかけてチャンスを作る。何処まで我慢できるか見ものだぜ」BGM - SPEED CAR 「コーナー進入時のブレーキングってやつは、ブレーキングを始めるポイントよりも終わらせるポイントの方が重要なんだ。減速を終えて旋回を始める位置が奥すぎても手前すぎても結果的にはタイムロスに繋がる。テクのある奴なら上手くごまかして加担はさせないが、理想的なブレーキペダルのリリースポイントってのは、どんなコーナーにも確実に一箇所しかない」「ですよね、車を運転する技術でもっとも難しいのがブレーキングだって社長はいつも言ってますからね」「当然だろ」「大輝はそのポイントの見極めが正確なんですよ。どんなに長いブレーキングでもペダルをリリースするポイントがいつもドンピシャなんです。あれだけは天性のセンスってやつですよ」 ★「大輝よ、近頃はレースの世界でもABSは常識なんだ。それぐらい今のABSは性能がいいってことだ。けどな、あえてABSをキャンセルするのが東堂塾なんだよ。ABSに頼らないブレーキングをまず覚えるんだ。ブレーキングの難しさを嫌ってほど体に叩き込んでからじゃなきゃABSの本当の使い方も分からねえってことさ。それが東堂塾のルールだ」 ★「いや、そう単純なもんじゃねーよ。遅い奴にあんなベッタリとくっつけるわけねえだろ。よほど相手の腕を信用してなきゃあんなに接近できっこない。あのハチロクのドライバーはもの凄く速い奴だ」「マジかよ…」「ああ、塾生同士のバトルでも二宮があそこまでくっつくのは見たことがないぜ。冷静な二宮が珍しく熱くなってる証拠だ」 「それにしても精神力の強い奴だ。いくらプレッシャーをかけても手応えがない。東堂塾の人間でもここまでやりゃあ間違いなく反応が返ってくるけどな」 「バックミラーなんて見なくたって後ろからピッタリ張りつかれてることぐらい分かるんだ。背中からピリピリと痛いほど圧力を感じる。だけど、後ろを見ないと決めてかかれば、不思議といい感じで集中できる。涼介さんの指示は二つ、それを守るだけだ!」 ★「もうひとつは…レブ縛り。あのハチロクは1万1,000回転まで回せる。だが、そのトップエンドの2000を使わせないで9000でシフトアップをさせているんだ」「マジかよ、なんのためにそんなことをするんだ?」「手の内をすべて相手にさらけ出したくないからさ。藤原には手の込んだ駆け引きはまだ無理だからな。できるだけ単純なやり方で効果を上げるにはこんな方法しか思いつかなかった。あれだけ強力な敵を相手に戦闘力を制限するのはもちろんリスクがあるが、上手く一本目を藤原が逃げ切ってくれれば勝ちにいくためのシュミレーションが描ける一か八かの大博打さ」「アイツはトップエンドの2000を封印したまま東堂塾のダウンヒラーなら逃げているのか。いつそんなテクニックを身につけたんだ…」「藤原はあらゆる体験を進化に変える。そのためには並外れた集中力が必要になる」「なるほどな、後ろを見るなと言うアドバイスはそのためか。相手のプレッシャーに動揺して集中力を乱さないように」 ★「しらけるぜ…全くドッチラケだ。こんな展開は読んでいなかった。一本目後追いを選んだのは失敗だった。これじゃまるで俺が手こずってるみたいじゃねえかよ!」 「一本目でたっぷり見せてもらったからな。ハチロクの戦闘力もドライバーの実力も。俺についてこられるほどのスピードはない。一瞬で終わらせる!」 「振り切れない!一本目に比べて数段速いこのペースに着いてくる!」 「この二本目、藤原がついていければ後半にいくほどこっちに有利な材料がある。それがなんだか分かるか?」 「俺はだいたい分かってる。駆動方式の違いだろ?FRなら車を加速させるのはリアタイヤの仕事だけど、FFは突っ込む時も、加速する時も、フロントタイヤだけを酷使する。ただでさえフロントタイヤに負荷が掛かるダウンヒルアタックだ。前輪駆動のEK9は先にタイヤが苦しくなる」BGM - REVOLUTION 「なんてこった!一本目でケリをつけられると思って、無理なラインから強引にいきすぎた!とんでもないミスだったぜ、余計な負担をタイヤに掛けてしまった」 「レブ縛りをしたのは、撹乱戦術だ。あれほどの実力者なら前を走る車の戦闘力を正確に把握することができる。つまり、抜けると判断して短期決戦を仕掛けてくる」「タイヤとブレーキを余計に消耗するってわけか」「うん」「スゲーな兄貴、あの二つのアドバイスにそんな深い目論みがあったなんてな」「重要なのはこれからだ。ハチロクのタイヤもそう長くは持たない。残された僅かなチャンスをアイツがものにできるかどうかだ」 ★「やっぱり気のせいじゃない。向こうの突っ込みが急に鈍くなってきた。…タイヤか。タイヤが熱垂れ起こしてるな。今ならまだこっちのタイヤは手応えがある。この速いEKをぶち抜いて終わらせるぜ!このバトル!」 ★「兄貴なら、この状況で何処に突破口を見いだす?」「何処の峠でもきっちり攻め込めば攻め込むほど、どうしてもギア比の合わないポイントがあるだろ?例えば、コーナーへ向かって加速している途中にギアを一段上げるかどうか迷ってしまうポイントが」「ああ、それなら分かりますけど、タコメーターはレッドゾーンなんだけど、ギアを入れ替えて加速するほど距離がないっていうか…そういう時はなんにもしないでじっと我慢して待ちますけどね。辛いんだよなあ、あれ。加速も減速もできない金縛りみたいなもんですよね」「あ、そうか、そういうことか!分かったぜ兄貴、EK9のエンジンよりさらに高回転型のハチロクのあのエンジンが切り札になるんだろ?トップエンドの2000回転を封印して、相手に見せなかったアドバイスの本当の狙いはそれだったのか…」 「いかれた…一番得意なブレーキングで。逆にこの俺が…抜かれた?」
氷頭

氷頭

プロジェクトDのDの意味とは… やっぱ涼介さんかっくいい…勝利への方程式バチバチにキめすぎ
銀

vsEK9