頭文字D Fourth Stageの21の情報・感想・評価

エピソード21
ACT.21 ドッグファイト!
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あらすじ
走る啓介のFD。前方には、先行する星野のR34。折り返し地点で6秒あった2台の差は確実に詰まり、ついに追いつき、ゴールを迎える。そして啓介のFDが先行、星野のR34が後ろで2本目スタート。ヒルクライムのコーナーの立ち上がりはR34の方が速いがダウンヒルでは軽量のFDの方が速い。しかし、星野が無策のはずがない。やがて2台は頂上の折り返し地点に近付く。
コメント2件
笠置サバ緒memo

笠置サバ緒memo

このコメントはネタバレを含みます

「ダウンヒル担当のドライバーとしては気が気じゃないですよ。俺が怖いと思ってるのは、啓介さんが本気でダウンヒルを攻めた時の底力を見せつけられることなんです」 「ヒルクライムではタイヤを温存して、ダウンヒル勝負ときたか…洒落た思考だぜ、なかなかよ。イヤでも本気にならざるを得ないじゃねえかよ…ん?おっと、危うく黙り込むところだったぜ。おりゃあ!」 ★「追う方も追われる方も相手が見えない分だけプレッシャーが掛かる。距離が離れていても、コンマ1秒争う熾烈なデッドヒートなんだ」 「すげえや。路肩の側溝をショートカットしていきやがった。GTRみたいな重量級でそこまでやるかって感じ」「星野にとって2本目はないからな。是が非でも1本目で終わらせなきゃいけないバトルなんだ」 ★「相手が見えないからこそ、一瞬たりとも気が抜けない。鼻面を突き合わせたバトルの方がよっぽど気が楽だ」 「見えた!よーし。4秒…いや、もっと少ないかも。俺返し地点より確実に詰まってる。ゴッドフットのオッサンより俺の方がダウンヒルでは勝ってる」BGM - LOOKA BOMBA ★「そこまで来たのか。思ってたよりやるな。だけど差を詰めてくるのは分かってたんだ。ゴールまで逃げきれるかどうかの鬼ごっこだ!これは初めからそういう種類のバトルなんだからなあ…どりゃあー!」「こっからが勝負どころだぜ!」 ★「ほんとに楽しいぜ…久しぶりだ、こんな気分は。いちにのさん!」 「折り返し地点の6秒っていうタイム差を巡って恐らくもの凄いデンジャラスなゾーンまで突っ込んでると思いますよ」「俺の思い描いたシナリオどおりに進んでいても勝ち目は五分と五分…相手は超一流だからな」 「クソッタレがあ。タイヤの幅半分アンダーか!フロントタイヤを目一杯使ってきてるしなあ。重てえ図体がいよいよ効いてきやがったな…」 「目と鼻の先まで着てるやがる。あんだけあったマージンも今やほとんどなしかあ?上等だー!」 ★「あとひとつ…あとひとつ!死ぬ気で突っ込めー!」 「好ちゃんの名誉のために言っておくけど、これは相手が本当に凄い走りをしているんだ。向こうのドライバーは間違いなく俺たちの予想を上回るレベルにあるよ。敵ながらアッパレと言うしかない。なかなか中身の濃い凄まじいバトルだったな」 「1本目は俺好みのスマートな展開だったと言える。ただ、この作戦にはひとつだけ小さな穴がある。そこを相手がどう突いてくるか。2本目は荒れるな…間違いなく」 ★「嫌味だぜオッサン、トラクションがいいのはもう分かったからよ!」「オラどうした!その程度かよー!ロータリーロケットの実力なんてよー!」 「高橋涼介という男は確かにきれる。だけど、星野好造にとってこの状況が全く想定できなかったということはないと思うんだ。そもそも1本目で先行選んだのは星野の方なんだぜ。このまま負けるとしたらゴッドフットと言われるほどのドライバーにしては策がなさすぎると思わないか?」 「無理だぜ。どれだけのパワーがあるのかは知らねえけど、こんなとこじゃ絶対抜けない!」「そんな感じか。だいたい分かったぜ」 BGM - BACK ON THE ROCKS 「いや、違う。ほとんど同時に見えたけど、それでもコンマ1秒くらい先に相手の方がスピンターンに入ってた。それでラインの優先権を奪われてしまったんだ」 「後は啓介が持っているナチュラルな瞬発力に賭けるしかない。ヒートアップしてラフなバトルになればなるほど可能性は出てくる。あれれば荒れるほどチャンスがあるんだ」 「ひとつだけ心配なことは、好ちゃんの喋りがなくなってしまうことだ。熱くなりすぎるなよ」 「ドリフトか!そっちがその気なら!」 BGM - RIDER OF THE SKY 「恐らく、星野サイドから仕掛けた流れなんじゃないかな。タイヤのグリップが落ちてきて、下りのコーナーではアンダーが出やすい状況であることは間違いない。入り口からリアを流していけば、フロントのプッシュアンダーは制御できる。一見むちゃくちゃに見えても、理にかなったやり方ではあるんだ。それに、ただでさえ狭い公道でGTRのあのでかいリアを降り出していけばそれだけでスペースを潰した十分なブロッキングになる。道路幅いっぱいに広がったバリケードというわけさ」 ★「ここまで派手にやる予定はなかったがな、相手がそうくるなら今さらあとには引けねえだろうが。これはもう理屈を突き抜けた世界なんだ。誰にも批判はさせねえぜ!」 ★「全く理解できないですよ。城島さん、ドリフトなんて…星野さんのGTRも、追っかけてるFDも、少しでもタイヤを労わりながら走るのが常識じゃないですか」「フッフッ、ま、ハンドルを握っている当事者にしか分からないこともあるんだよ。似た者同士というしかないさ。バカとバカの意地の張り合いを黙って見守ってやろうじゃないか。主役はステージの上にいる二人なんだからな」 ★「星野好き造がドリフトを繰り出したことには理論的な裏づけがあった。だが、啓介のそれには何ひとつ裏づけになるものはない。言えば、FR乗りの意地だろう。思考よりも先に啓介の闘争心が反応したんだ。ドリフトにはドリフトと。星野好造と啓介はよく似た一面を持っている。啓介の感情剥き出しのアクションが今度は逆に星野の闘争心に火をつけた。それで一気にドリフトバトルに発展していったんだろ」 ★「楽しくて楽しくて仕方ないんだろ、好ちゃん。ただこの展開は、どちらかと言えば重たいGTRに分が悪い。長引けば不利なことは初めから分かっていたはずだ」 「もう、すぐそこまで来ている。啓介は絶対諦めないだろう。ゴールラインを越えるまで、まだ何が起こるか分からない!」 「クソッタレ!勝手に膨らんでいきやがる!」
TEN

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ゴッドフット戦総じて神対決