頭文字D Fourth Stageの24の情報・感想・評価

エピソード24
ACT.24 終わらない挑戦
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あらすじ
拓海と城島とのバトルは8本目に突入。星野は城島の集中力を心配する。先行の城島はレコードラインアタックを決意する。加速するS2000。ハチロクはコーナーでの縁石を使った変形溝落としの多様で差を縮めたが、サスペンションに異様な負担をかけてしまった。二人のバトルは意外なかたちで決着を迎える。
コメント4件
8823peメモ

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このコメントはネタバレを含みます

「8本目か…終わったと諦めかけてたんだが。ハラハラさせられるよ全く」「ブラインドアタックに変形の溝落としか…さしものゴッドアームも意表を突かれたんでしょうね」「それで予定調和が破綻したってわけか。それにしても、溝落としの変形が使えると分かってたんならもっと早い段階で仕掛けるチャンスもあったんじゃないのか?あんな厳しいところまで引っ張らなくてもさ」「それは違う。使いたくても使わせてもらえなかったというのが真相だろう。相手の思い通りにコントロールされて主導権を全く握れていなかった。タイヤのグリップがなくなってにっちもさっちもいかないところまで追い詰められて、初めて開き直れたというか…金縛りみたいなもんから抜け出せたんだろう。厳しいのはこれからだ。同じ手を二度食らってくれるほど甘い相手じゃない」 「頭の中がまだ混乱している。全力で逃げて先行逃げきりを目指していくか。地味なやり方だがもうそれしかない。疲労で集中力がなくなる前に1本だけ見せてやる!いわゆるレコードラインアタックというやつをな!」 ★「何本目だっけ。7…いや、8か。何がなんでも着いていくぞ!こっちが苦しい時は向こうだって苦しいんだ!」 「ただひとつ心配なのは、縁石を使う変形溝落としですね。秋名の溝と違ってサスペンションに負担がかかるので対応するのはちょっと怖いですね。それは藤原も分かってると思いますが…」「でも、それしか勝つ方法がないとしたら…一か八かの勝負に出るかもしれないぞ」 ★「だからさ、スランプなんてぬるいこと言ってるようじゃまだまだ甘いってことだ。拓海にとっては秋名の峠とハチロクっていうことが絶対的な基準であって、それが技術の基礎を固めるのには都合のいい環境だったんだ」「そりゃそうだよなあ。普通の奴が5年かかるところを1年足らずで駆け抜けてったからなあ」「ああ、そこで次のステップとして技術の引き出しを増やす段階にきてるんだ。ピンポイントにとんがった奴じゃなく、もっと骨太の横の広がりがアイツには必要だ。そもそも実戦のバトルになれば絶対的なひとつの基準なんかなくなる。例えばラインひとつとっても図面上に描く理想のラインはひとつかもしれない。けど、現実的にはラインなんて何本もあるだろう?ドッグファイトってのはぶっちゃけ互いのラインの潰し合いだと思えばいい。相手のラインを崩して自分もラインを外さない限り追い抜きなんてありえねえ。どんなラインも使いこなせてこそ本物なんだ。俺が今、拓海にやらせているのは技術の応用力を養うメニューだと思ってくれればいい。少しずつだけど、確実に成果は出ている。ひと頃の拓海に比べりゃ別人だぜ」「恐ろしいほどの早さで拓海は成長してるってわけか…」「まあな、だが…まだ先はなげえよ」 ★「もともと俺は、行動では走行ラインなんて重視していない。タイヤの性能を使いきって気持ちよく走ることだけを考えているんだ。ワンハンドステアの練習過程でタイヤさえ使えきればどんなラインでも大してタイムに差が出ないことに気がついていた。そういう考えで結果的にできあがったラインが最もタイヤの効率がいいラインということになる。レコードラインとはそういうものだ!俺にとってラインは目的ではなく、単なる結果にすぎない!」「…凄いものを俺は見てる!」BGM - LUCKY MAN ★「峠で速いということは、躊躇なくコーナーへ進入できるということでもある。どれだけコースを知っているかということが重要な要素なんだ。公道最速理論もコースをどれだけ知るかが基本だしな。そのためにDの遠征ではプラクティスを重視している」「てことは、長い間走り込んでる地元のドライバーが有利ってことじゃないのか?」「そうだ。特にテクニック長けたドライバー同士の戦いになれば、最終的にコースをよく知っていることが武器になる」「じゃ、どうなるんだ。このバトル…」「我慢比べさ。我慢しきれなくなった方が負ける」 「離れていく…何故だ?どこで差がつく!何が違う!…ゴールが近い、このままじゃ負ける!」「ゴールはこの先だ。このまま離せれば…クソォ、集中力が…あと少しなんだ!」「なんとかしなきゃ!できることはなんでもやってやる!」 「やっちまった…」「ん?縁石を乗り越える際のスピードコントロールミスか?」「サスペンションが利かない!ダメだ、負けた…」が、しかし城島スピン 「吐きながらでもゴールまで走りきればよかったじゃないかよお。あともうちょっとだったんだから…」「それじゃスマートでなさすぎる。第一、集中力が続かなかった。穴の空いたダムみたいに疲れがいっぺんに押し寄せてきたんだ」「城ちゃんがそこまで…」「これほど長くなるとは予想してなかったからな。予定では1本早く終わりになるはずだった。神様と呼ばれた男も最早ただの中年のオッサンだったってことさ」 「ドラテクの勝負では負けたと思ってるかもしれないけど、リザルトではお前の勝ちなんだ」 「いい勉強になったな。今回のポイントはラインだった。走行ラインというものに対する認識が変わっただろ?今日の体験を忘れるなよ。まだまだ発展途上なんだ。お前もプロジェクトDもな」 BGM - TAKUMI 「それにしても、藤原の勝ち運の強さは数学的な確率論では到底説明できないな。プロレーサー館智幸の時も、そして今夜のバトルも。ほとんど奇跡のような勝ちを拾う。不思議な奴だ。何か特別なものを与えられて生まれてきたのかな…」 「群馬の兄ちゃんには可哀想だが、あの車でとれるようなレコードじゃないだろう。俺がタイムアタックに使ったのはそのままレースに出てもおかしくないような車だったからなあ」「到底フェアな条件とは言えないね。公道にレギュレーションがあるとすれば明らかにルール違反だろ」「まあ仕方ないさ。バトルには負けたし。最後のメンツぐらいは保たせてもらうさ。ダウンヒルの坊やはどうなんだよ。ハチロクが壊れてなくてタイムアタックが実現してたとしたら」「その場合は…んー…届いてたかもしれないなあ」「おいおい、そりゃ穏やかじゃねえなあ。城ちゃんがS2000で作ったコースレコードがハチロクに抜かれるってのかい?」「バカにできないぜ。あのハチロクはダウンヒルに限っていえば現役だよ。ここ一番のスピードと集中力が俺の想定を超えたレベルだった。一瞬だけど、この俺に両手でステアを握らせたくらいだからな」「なるほどなあ。それほどの相手だったのか」「あの若さにして、あの完成度…恐るべしだね」 ★「お前はいつまでもこっちにいるようなドライバーじゃない。その気があるなら然るべきスジに紹介することもできるんだがな」「気持ちは嬉しいですけど、俺にはまだこっちでやらなきゃいけないことが残ってるんで」「そうか、それなら無理押しもできんな。じゃあな」「〈俺たちはまだまだだ。上には上がある〉」 「初めに断っておくが、俺のやり方は全くの自己流で変則的なものだからね。君ほどのドライバーに参考になるかどうかは分からないよ」 「ゴッドアームの同乗走行とは粋な計らいじゃないか」「二つ返事で快く引き受けてもらえたよ。本当は俺自身が横に座りたいくらいだけどね」 ★「藤原にとってもこれほど有意義な体験は滅多にないだろう。あの城島俊也のテクニックを間近で見られるわけだからな」「だろうな」「〈二人はよく似たタイプのドライバーだけに藤原の受けるインパクトは絶大なはずだ。ワンハンドステアが凄いのは片手で走ることじゃない。何故そうなるのかをよく見ておくんだ、藤原。これからもDの戦いは続く。さらに厳しい戦いのためにその目に焼きつけておけ。必要なものはなんでも貪欲に吸収しておくんだ。いつかそれが役に立つ時がくる〉」 「お前今日暇ってこと?だったら久しぶりにみんなで走りに行かないか?ね、池谷先輩、健二先輩」「おーいいねえ!俺もたまには拓海に教えてもらおうかなあ」「そうだな」「どうせ女のいない者同士、拓海も加えてパーっとやりましょうよー!」「はあ…〈やれやれ、いい若い者が4人も揃いも揃って女日照りとは嘆かわしい〉」 「分からないよ。でも、どこで誰とやろうと全力で走るだけだ」「かっちょいい!」「いや、そんなんじゃなくて…〈それが俺自身のためなんだ。俺にはまだやっていかなきゃならないことがいっぱいあるんだから…〉」BGM - Rage your dream ★「どれほどの技術を習得していても、これでいいと思ってしまえばその状態を維持することも難しい。常に上を向いて努力を続けていなければその上のレベルに移行することはできない。道を極めるということは、そういうことだと思っている。俺はもう若くない。現状維持が精一杯なんだよ。だが、君は若い。さらに上を目指していけるはずだ。小さなことでもいい。俺のナビシートで何かを感じ、見つけてくれればそれで満足だよ。今回の出会いに意義があったということだからな」 ★「俺にはまだ越えなければならない課題がいっぱいある。このハチロクでひとつひとつクリアしていくんだ。プロジェクトDと共に」若者たちの挑戦は、明日へと続く…
TEN

TEN

ゴッドハンド戦も総じて神
銀

vs S2000 決着 試合に勝って勝負に負けた感
allerednic

allerednic

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どれ程の技術を習得していても、これでいいと思ってしまえばその状態を維持することも難しい 常に上を見て努力を続けていなければその上のレベルに移行することはできない 道を極めるということはそういうことだと思っている