「トップをねらえ」の続編。庵野さんに代わって鶴巻さんが監督担当。「トップをねらえ」と比較して、一長一短な作品だと思います。どちらの作品も良さがあり、悪さがある。
ロボット少女のノノは宇宙パイロットを目指して奮闘していた。アルバイトをしていると実際の宇宙パイロット、トップレスのラルクと出会う。ラルクと出会ったことをきっかけに、ノノは宇宙パイロットの夢にぐんと近づくのであった。。。というあらすじ。
「トップをねらえ」と比べて、作画の良さが際立っています。とにかくエフェクト増し増し、キャラ動きまくり。吉成さんなどガイナックスの主要メンバー全員参加。映像面に関しては大変素晴らしい。一方、「トップをねらえ」と比べて話運びは一直線ではなく、あっちにいったりこっちにいったりと忙しい。また、インフレ具合もかなりあるので、よくも悪くもダイナミック。ただ、ラストは泣かされます。１作目ラストと２作目ラストが、すっと繋がる。鳥肌が立ち、２作目にふさわしいラストだと感動してしまいました。
好きなシーンは、ラスト以外に２話のお姉さまの登場シーン。かっこいいです。お姉さまが中央に立ち、両脇からバスターマシーンがドドドッと登場する。良すぎてＴＶの前で笑ってしまいました。他は作画ＭＡＤの定番のシーンがあったりと、映像面はやっぱり良い。
お話としてラストは感動させられましたが、ラストとそれ以前があまりくっついていないのが残念かな。地球を武器にして戦うアイデアが面白かったりもしましたが。
そして１作目と比べて、音楽がパワーアップもしていました。同じ田中さんの音楽ですが、メロディアスな音楽が多く、聞き心地が良かった。
【総評】
映像の熱量は大幅に１作目と比べてパワーアップ。しかし、話の進行がどっちに行くかわからなかったりと弱さがある。１作目の方が断然良いというものはなく、両者ともに良いところ、悪いところがあると思いました。傑作です。
余談
ＦＬＣＬでもそうでしたが、３話目がわかりやすいドラマをしている。雪が降らない星で雪を降らすという感動的でわかりやすいエピソード。ＦＬＣＬでは劇の話だった。何か「３話」ではこうしたいという監督の意図があったのかもしれない。
