映画初心者

葬送のフリーレンの映画初心者のレビュー・感想・評価

葬送のフリーレン(2023年製作のアニメ)
3.2
斉藤監督TVシリーズ2作目。1~4話を金曜ロードショーで放送するという異例、ただし、日常を積み上げていく作品なため一挙放送の形はだいぶあっていないなと感じました。これ以降の話数は見ないので感想書きます。

ぼっちざろっくは「演出過多」だったのに対して、こちらは「演出不足」。強い原作ではないため、そもそも空気感を大事にすると原作の弱みが露骨になってしまうところがある。弱い原作を尊重しても弱い作品にしかならないため、破壊的改変が必要だったと思う。

原作の弱みは「弔う」テーマから遠ざかっていく展開と淡々とした雰囲気。前者はアニメではまだ露骨になってない(バトルがテーマに直結してないところは出てるが)が、後者ではそれが露骨になっていた。「キノの旅」と似たような雰囲気だが、言ってしまえば微妙。

色鮮やかなシーケンスが特になく地味に感じてしまう。アニメーションで魅了するシーンがないのだ。そして「弔う」「死に対して向き合う」ことをせずに進んでいく地味な旅物語はどんどん微妙になっていくでしょう。

6話、9話も鑑賞。どちらも作画回として話題でしたが、9話の方が全体的に作画回していました。撮影が薄くエフェクトが線のまんまなのが印象的ですが、どこか満足度が低いというか、凄いっ!と思える美学まで達していない
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