ヴェルヴェっちょ

ゴールデンカムイのヴェルヴェっちょのネタバレレビュー・内容・結末

ゴールデンカムイ(2018年製作のアニメ)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

トレジャーハント、アイヌの歴史・文化、サバイバル、ギャグ…一言で表すことは到底できないほど色んな要素がてんこ盛りの"エンタメごった煮"!

明治40年(1907年)冬の北海道。
日露戦争において最も過酷な戦場となった二〇三高地をはじめ、その鬼神のごとき戦いぶりから「不死身の杉元」の異名をとった元軍人・杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく、砂金採りに明け暮れていた。
そこで杉元は、アイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った男「のっぺら坊」は、捕まる直前に金塊を北海道のとある場所に隠し、その在り処を記した刺青を24人の囚人の身体に彫り、彼らを脱獄させた。
囚人全員の刺青の模様を合わせると埋蔵金の在り処を示すという。
そんな折、野生の羆の襲撃を受けた杉元を、ひとりのアイヌの少女が救う。「アシ(リ)パ」という名の少女は、金塊を奪った男に父親を殺されていた。金塊を追う杉元と、父の仇を討ちたいアシ(リ)パは、行動を共にすることに。
同じく金塊を狙うのは、大日本帝国陸軍「第七師団」の鶴見篤四郎中尉。日露戦争で命を懸けて戦いながらも報われなかった師団員のため、北海道征服を目論んでおり、金塊をその軍資金代わりに必要としていた。
そして、もう一人、戊辰戦争で戦死したとされていた新撰組の「鬼の副長」こと土方歳三が脱獄囚の中におり、かつての盟友・永倉新八と合流し、自らの野望実現のため、金塊を追い求めていた。
杉元&アシ(リ)パVS.第七師団VS.土方歳三。北の大地を舞台に、三つ巴の埋蔵金争奪戦が始まった…。

「冒険・歴史・文化・狩猟グルメ・ホラー・GAG&LOVE!和風闇鍋ウエスタン!!」というキャッチコピーも頷ける、エンタメ巨編。
莫大な金塊をめぐる壮絶な争いを主軸としながら、アイヌの歴史・文化も紹介され、ギャグ要素まで盛り込まれているという異色作。
印象が一定しないほど、多様な要素が満載。
ただ、そんな中でも常に"面白い"と感じさせてくれるのはさすが。