∀ガンダムの36の情報・感想・評価

エピソード36
ミリシャ宇宙決戦
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あらすじ
ウィルゲムが月へ近づく間に、宇宙初体験のミリシャたちは様々な騒動を引き起こし、核爆弾を捨てるチャンスを伺うロランは、その収拾に奔走することになる。 ウィルゲムの通路では、移動用レバーに不慣れなミハエル達が混乱して無重力での行動の難しさに不満を覚える。宇宙酔いで体調を崩したラダラムやシドは、ハリーから頭痛止めの民間療法を教えられて試す。 無重力未体験のソシエとキエルも、シャワーを浴びようとして、ゼリー状に空中に浮かんだ大量の水滴で溺れかけて、ロランに救われたりする。 宇宙に懲りたヤーニはミリシャ兵と共に酔っ払い、脱走を企てた。樽に入って地球へ帰ってしまおうというのだが、真空の宇宙で樽は弾けてしまった。危機一髪、ロランのホワイトドールに救われるものの、無知故の事件は同時多発的に発生。リリは医務室に運ばれてくるミリシャ兵を見てバカにするが、グエンは宇宙の民として地球人がムーンレィスと交渉するためには必要な通過儀礼であり、月へ行かなくては交渉も成立しないと考えていた。 しかし、ついにミハエルの堪忍袋の緒が切れた。家族を思い出したことが原因だが、ブリッジを占拠し、地球に引き返せと叛乱を起こしたのだ。 月の女王ディアナと信じられ、人質にされたキエルは、ディアナであれば月へ向かっても安全だと諭し、キエルであれば人質にはならないと説得を試みる。ハリーは収拾策としてブリッジの空気を抜くように命じた。 酸欠になるのを恐れたミハエル達はブリッジを飛び出して格納庫へ向かい、機械人形を奪って宇宙へ飛び出してしまった。ハリーはクーデターに対する処罰は死罪が適当で、不穏分子の排除ができたと冷酷に処理しようとする。 だが、ロランの優しさはそれを否定。ホワイトドールで救助に向かう。ミハエル達は連れ戻しに来たロランに攻撃。核爆弾のこともあり、防戦一方のロランは苦戦する。しかし、大勢が乗り込んだ機械人形のコックピットでミハエル達は酸欠を起こし、敢えなく連れ戻された。 全員で写真を撮ることでみんなの気持ちは再びひとつになる。ミハエル大佐は、家族の写真を手に再び、地球へ帰ると心に誓う。ウィルゲムは月への航行を続ける。
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ニカイドウ

ニカイドウ

ガンダムシリーズで良く見る壁を動き回る棒が出て来た。アムロもキラも掴んでた。緑色なんは初めてかも?笑 で、ミリシャの方々が初めての宇宙で舞い上がったりトラブルを起こしたり… タルで宇宙に出て凍傷で済んで良かったでな。 で、ヒゲの御仁が地球に帰ると反乱を起こします。俺、今までこの人をリリの父親やと思ってました。全然違うんやね。笑 ロランとハリーが連れ戻すけど、ヒゲの御仁は妻と娘の写真を見てうなだれる。 ただのホームシックかい!と思いつつ、哀愁漂う切ない終わり方。
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KEiGO

KEiGO

このコメントはネタバレを含みます

このタイミングでクーデター起こすか普通?笑 地球勢力一致団結用の回だったな。 ザクのお馴染みカットがターンエーでも拝めたのが良かった良かった。
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シャスイ

シャスイ

ザクがガンダムとの因縁を断ち切るために起こさせたのかもしれない。
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PANDADA

PANDADA

このコメントはネタバレを含みます

前回に引き続き、宇宙空間での日常についてのSF的な考察をメインにしたお話です。 ミリシャの面々は遺跡を発掘して急に宇宙に飛び出る技術力を得てしまったため、宇宙については全く無知なんですね。 なので、宇宙空間での生活に全く慣れません。 まったくの足にマジックテープや磁石がついてるノーマルスーツならまだしも、普通の服装なので床の上を歩くのも一苦労。 宇宙酔いや頭痛を起こしたり、食べ物は全てチューブ状になっていたり、シャワーを浴びるのさえひと手間必要だったりと大変です。 今までのガンダムシリーズは宇宙空間にいるのがほぼ日常で、エリートしか住めないような地球の方が珍しい環境だったので、詳しい説明とか無重力がどれだけ難儀なのかとかの描写は少なかったのですが、本シリーズは34話までは地球だったし、地球人は宇宙に出れる技術を失っていたしなので、こう言った話が作れたんですね。 ミリシャの面々は宇宙空間に全く馴染めなくて、帰りたがります。 ヤーニ少尉なんてタルに乗って大気圏突入しようとしてたくらい(笑)。無知って怖い。 ミハエル大佐ですら、恐慌をきたして、部下達とモビルスーツを奪って地球を目指します。 ハリーなんかはどうせ助からないだろうし、逆に処刑の手間が省けて良い、くらいのこと言ってます。 ハリーの言ってることってSFの世界だと大正義なんですよね。 ギリギリの状況だとたった一つの問題で全員が危険に晒される可能性がある、というのは例えばトム・ゴドウィンの「冷たい方程式」なんかで有名ですよね。 でも、まあ、そこはガンダムシリーズきっての優等生ロランが全員を助けてめでたし、今回は終了となります。 まあ、正直宇宙船一隻で月を目指すんだったら、モビルスーツ隊はもちろん必要だけど、軍隊指揮官のミハエル大佐とか、現場指揮のヤーニ少尉は最初から不要ではないか、とは思いますけどね。 あと今回はグエンが良いこと言ってますね。 「月から見下ろされて戦う限り、我々はディアナ・カウンターとは対等にはなれない。だから我々は彼らの星に出向かねばならない」 さすがですね。 なんとなくではなくて、キチンと揺らがない大義を持ってます。 ミリシャの宇宙の珍道中は続くのかな。 予告を見ると次回はまた一波乱ありそうです。
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