円谷プロの特撮番組「電光超人グリッドマン」を原作にした作品。
原作は未視聴ですが、問題なく楽しめました。
主人公は記憶喪失で目覚めた高校生「響裕太」で、彼を偶然から介抱していた同級生「宝多六花」の家で目覚める。
六花の家はリサイクルショップをしていて、商品のジャンクPCに表示されたグリッドマンに導かれるまま、友人の「内海将」と共に街に現れる怪獣たちと戦うというストーリーです。
基本的には原作を知らなくても楽しめると思うのですが、一点、アノシラスという怪獣の二代目が本作中に登場します。
初代は特撮番組のグリッドマンで登場しており、アノシラス(二代目)の行動は本作だけだと違和感があります。
その他、恐らく原作を知っていれば楽しめたかもしれないような演出が散見されているような雰囲気があり、原作視聴を前提とした作品ではないですが、知っていればより楽しめる内容かと思います。
特撮番組のグリッドマンはこの後で見る予定なので、アニメ版との違いやアニメの元ネタ探しなどが楽しみです。
怪獣によって壊れた街は一夜のうちに修復され、主人公たち以外の人々は怪獣が現れた記憶を失うが、怪獣によって殺された人々はいないこととなってしまうという不可解な世界が舞台となっています。
また、夢の怪獣、人の姿を持つ怪獣が現れるなど、円谷プロらしいところを感じました。
怪獣デザインもアニメ的な明らかに人外なデザインではなく、着ぐるみのようなデザインになっていて、こだわりを感じました。
特に一部の怪獣は昭和シリーズのような野暮ったさを感じました。
1話のグールギラス、山に擬態したゴーヤベック、適当に作られたナナシAは特に素晴らしい造形で、中でもナナシAのデザインは突出していて、ナナシAは本気でソフビが欲しいと思いました。
また、グリッドマンは基本的にウルトラマンのような巨大化ヒーローなのですが、アシストウェポンというグリッドマンの仲間と変形合体することでパワーアップし、巨大ロボットのような姿形となります。
この点については、個人的には混ぜすぎ感を感じました。
こういうギミックは好きですが、ウルトラマンとトランスフォーマーは別ジャンルなわけで、例えるなら巨大化してフォッグ・マザーと戦う仮面ライダーJを初めて見たときのような違和感を覚えました。
嫌いじゃないですが、うーむ。
ストーリーはしっかりしています。
後半やや失速を感じましたが、ラストできれいに終わりました。
ラスト直前までの閉塞感がすごく、終わりに近づくにつれハッピーエンドで終わる気がしない展開になりますが、グリッドマンの力でその世界は救われるので、最後まで見てほしいと思います。
ただ、ラストは若干どうなったのかが分かりにくいと感じたので要注意です。
あと、女性キャラの太ももが大変美しいので、そういう意味でも視聴時は周囲に要注意だと思います。