いめーじ

ISLANDのいめーじのネタバレレビュー・内容・結末

ISLAND(2018年製作のアニメ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作は未プレイで視聴。
EDがかなり好き。
1話の時点では作画は良いしエロそうだしヒロインかわいいし、フラッシュバックとか突然ワケも分からず流れる涙とか、自分の好みを突いてくる描写が多かったけど、しばらくはヒロイン達とのイベントを雑に消化しまくる話が続き、田村ゆかりの歌声もぶっちゃけ超苦手で、7話くらいまでは退屈だった。でも切那が未来で目覚める冬編からはメチャクチャおもしろい。
9話から始まる冬編では、記憶を失った切那がアイランドと呼ばれる廃れかけた地下シェルター内の街でリンネという少女と暮らしてるって話になり、まぁいろいろあって危機に陥ってしまうのだけれど、そこで切那が誰かを救いたいって使命感だけを思い出し、「俺が何とかしてやる!」なんて言ってから新EDの切なげなイントロが流れた時には、もうこれ傑作だなと錯覚しちゃったよね。
でも次の10話は詰め込みすぎで酷かったし、最後に切那がリンネと結婚式(仮)を挙げたので、次は旅立ち前のキッスか?と思ったら、まさかの騎乗位ですよ。画面が暗くて全然見えなかったけど、初めてじゃないよな!?と普通にビビってしまうリンネの腰の動きは分かったし、切那はマグロ状態っぽくて笑いましたわ。このシーンが1話冒頭の「私...壊れちゃうかも♡」の真相ってわけですね?感動するじゃないですか。
後でググって調べたら、なんとリンネは13歳の設定らしく、つまり切那は...そういうことなんですよね。

そして切那が過去と未来の記憶を覚えたまま、あの夏へと帰還し、全てを理解している態度で島の全キャラを正しく導いていく姿はカッコよすぎた。時々リンネを思い出して紳士になるのも良い。

最終話、切那は過去に戻っていた訳ではなく、過去と同じような事が繰り返されている未来で目覚めていたという、まさかのサイクリック宇宙論的な真実が明らかになる。今までずっと引きこもってた玖音は冬編のリンネで、前半ずっとメインヒロイン面していた凛音は切那とリンネの娘だったという激ヤバな事実まで判明する。まぁ玖音の正体はそこそこ前から予想できていましたが、そもそもタイムリープではなかったのは驚きだった。
最後に凛音は切那への恋を諦め、切那とリンネは改めて結婚するってオチで感動しちゃった。しかし序盤の凛音を救うことは叶わなかったし、ずっと気になっていた8話の播守太郎(警官)の「また会える気がするよ」は実質ハズれてしまったわけだが、過去にも行けるようになりそうな希望をラストにチラッと感じさせてくれたので、過ぎてしまった悲劇も救われるのかなと思えて良い後味だった。