滝和也

デート・ア・ライブの滝和也のレビュー・感想・評価

デート・ア・ライブ(2013年製作のアニメ)
3.6
嘗て009はこう答えた。
「あとは勇気だけだ!」と。
この主人公に問えば、
こう答えるだろう!
「優しさと真心だけだ!」

人類に害する強力な精霊を
倒すか…それとも
デレさせるか!?

「デート・ア・ライブ」

現れる時に強力な空間震を起こす(強力な爆発並の破壊)精霊に対し自衛隊はパワードスーツを装着したAST部隊で殲滅を選択した。だが、秘密組織ラタトスクは美少女の姿で現れる精霊に対しある男を選び出し、デートしてデレさせることで力を封印する対話を選択した。その選ばれし男は普通の高校生五河士道だった…。

これは中々面白い…。何よりも戦いを選択せず、武器もない普通の男の子の優しさと真心を叩きつけることで勝負するというアイデアが良い。ラブコメとは人の真理、心理を探求するドラマであるのだが…そこにガッツリフューチャーしているのも良さだ。正に会話劇の真骨頂だ。

一番最初に現れるメインヒロインとなるプリンセスこと十香は…ある意味言葉が悪いのだが純情天然古風のチョロさが楽しく…一途すぎる故にドラマを回す。このキャラが嫌いな方はいないだろう。二人目は控え目おとなしめ妹キャラでトリッキーさを加えた四糸乃…ここまではまだ説得できそうで…ここから会話劇として深めになる妖精さんが増えてくる…スピンオフができる人気の時崎狂三(くるみ)…この方は作品の方向や動力となるトリックスターで血まみれで魅力的。更に一期で最大のフェイントになるのが妹さんかなと。各妖精は天使の名を持つ武器持ちなので13人までくるのかな…(笑)あと天然かつコメディリリーフ美少女鳶一折紙さんがお気に入りです(笑)

美少女ゲームを参考にしながら…今風の優しさや気遣いがあり、料理家事得意男子をメインとしたハーレムものですが、アクション、会話劇としての面白さを追求したひねりがある作品で楽しめました。因みにメカデザインが明貴美加さんでまた良しです。続きみたくなりますね。
滝和也

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