不良少年の浦飯幽助は、ある日子供をかばって交通事故で死亡。幽霊となってしまう。しかし、霊界の案内人・ぼたんから、エンマ大王の課す試練を受ければ、生き返るチャンスがあると聞かされ・・・。
霊界を訪れた幽助は、そこでエンマ大王の息子・コエンマより、霊界獣の卵を無事かえすという試練を受ける。だが、生き返るとき、肉体がなくなっていては困る。早速、幼なじみの雪村螢子に、その事を伝えようとするが・・・。
桑原和真は、幽助のケンカのライバル。ある日、ケンカ好きの桑原たちに手を焼いた理科の明石先生は、子分・大久保のアルバイト許可を取り消されたくなかったら、一週間のケンカ禁止とテストでの好成績を約束させる。
幽助から、肉体を保護するよう言われた螢子は、毎日かいがいしくその世話をしていた。そんな折、幽助のアパートに放火魔が!!幽助の肉体を守るため、火の中に飛び込む螢子だが、その行く手を炎がふさぎ・・・。
コエンマに課された試練を乗り越えた幽助は、晴れて生き返ることを許された。螢子から、やっとの思いで生命エネルギーをもらい復活した幽助。その幽助にコエンマが課した次の試練は霊界探偵だった。
霊界探偵としての最初の指令は、霊界から盗まれた三大秘宝を取り戻す事と、それを盗んだ三人組の妖怪盗賊の逮捕だった。その中の一匹、剛鬼と戦うことになった幽助だが、その凄まじい力に圧倒され・・・。
強敵・剛鬼をやっとのことで倒した幽助の前に、次に現れたのは蔵馬。だが、蔵馬には戦う意思がない。そればかりか、人間に憑依した妖怪の自分を、知らずに息子として育ててくれた母を病気から救いたいと言う。
剛鬼、蔵馬から、それぞれ秘宝を取り戻した幽助。残るは飛影だけとなった。その飛影が螢子を誘拐。螢子を救うために戦う幽助だが、飛影の邪眼の呪縛で大ピンチ。そこに蔵馬が現れ・・・。
霊光波動拳の師範・幻海の奥義を狙う妖怪・乱童から、それを守れとの指令を受けた幽助は、訪れた寺で偶然にも桑原と出会う。幽助と桑原は次々と試験をクリア。精鋭8人の中に残り、第四試験を受ける事になる。
第四試験は暗闇の中での実戦。三回戦、剣の使い手・武蔵との戦いで苦戦を強いられる桑原だが、そんな中、霊気で剣を作り出し辛くも勝利。そして、続く第四試合、幽助VS武闘家・牙野の戦いが始まった。
牙野との戦いに苦戦する幽助は、幻海の投げ捨てたタバコの灯を利用し辛くも勝利する。次は、湿地帯での戦いである。忍者・風丸と少林。残るどちらかが乱童なのか?正体がつかめぬまま、幽助は風丸と戦う事になる。
残るは少林のみ。その少林と桑原との戦いが始まった。最初は優勢だった桑原。しかし昔、乱童に盗まれたといわれる呪術師の技を使った少林に体を縮められ、惨敗。非道の少林に、幽助の怒りが爆発する!
ついに邪悪な妖怪、乱童が本性を現した!無惨にやられた桑原の仇を討つために戦う幽助。だが、乱童はあまりに手ごわかった。ボロボロの幽助が、勝利をあきらめかけた時、桑原の嘲笑う声が・・・。
迷宮城に棲む四聖獣から、霊界に挑戦状が届いた。人間界への移住を認めなければ、人間界に放った魔回虫に寄生された人々を使い街を混乱させると。幽助は、桑原、蔵馬、飛影らと、虫を操る虫笛を壊すため迷宮城へ急ぐ。
迷宮城の裏切りの門を通り抜けた幽助たち4人は、第一の四聖獣・玄武にその行く手をはばまれる。みずから玄武と戦うことにした蔵馬。だが、岩でできた玄武は、どんなに崩しても元通り。蔵馬は苦戦を強いられる。
第二の敵は白虎。桑原はひとりで立ち向かうが、白虎の分身妖獣4匹に翻弄される。桑原は、訓練により伸縮自在になった霊剣で妖獣の動きを封じるが、ついに立ちふさがった白虎には、思わぬ力が隠されていた。
相手の霊気を吸い取る白虎の力を利用し、一度はそれを倒したかに見えた桑原。だが、白虎は奥義・鳴虎衝壊波で桑原に挑んでくる。恐ろしい技の前に、徐々に足場を奪われてゆく桑原は、ついに決死の手段に出る。
青龍の部屋にたどり着いた幽助たちは、助けを求めてきた白虎をためらわず殺した青龍に怒りを感じる。そんな中、仲間を見殺しにしたものに対し、初めて不愉快さを覚えた飛影が、みずから出戦をかって出た。
桑原たちの協力で、四聖獣のリーダー・朱雀の部屋に飛び込んだ幽助は、虫笛に操られた人々に追い詰められる螢子とぼたんの姿を見せられる。怒った幽助は、朱雀に挑むが、奥義・暗黒雷迅拳に苦戦する。
幽助の思わぬ反撃に、朱雀はついに奥義・六獄暗黒雷光葉を放つ。必死で戦い続ける幽助だが、七人に分身した朱雀に翻弄されるばかり。いよいよ朱雀がとどめを刺そうとした時、その脳裏に幻海との修行の事が甦り・・・。
幽助の最後の反撃が始まった!螢子を魔の手から救うため、そして自分のために頑張ってくれる仲間のため、力の限りをふりしぼる!幻海の教え「心をひとつにする事が己をコントロールする唯一の手!」を胸に・・・。
コエンマからの次なる指令は、成金・垂金権造に捕らえられている少女・雪菜を助け出す事。雪菜が飛影の妹であるとも知らず、桑原は彼女に一目惚れ。幽助とともに垂金邸へ向かう。だが、彼らを待っていたのは・・・?!
垂金邸を訪れた幽助と桑原は、次々と現れる妖怪たちと戦い、ついに屋敷に踏み込んだ。だが、そのふたりの前に新たな敵が・・・! その頃、垂金に雇われた戸愚呂兄弟は、その恐るべき力の片鱗を見せ始めていた。
幽助と桑原の前に現れた次なる敵は三鬼衆。戸愚呂兄弟より、ふたりの活躍を聞いた垂金は、闇の組織B・B・Cの仲間を集め、幽助、桑原と、三鬼衆・魅由鬼、隠魔鬼、獄門鬼のどちらが勝つかの賭けを開催する。
幽助たちの前に、ついに現れた戸愚呂兄弟。幽助と桑原は果敢に戦うが、兄弟の強さは圧倒的だ。苦戦の末、桑原は一か八かの策に出る。 その頃、雪菜の行方を探していた飛影もまた、垂金邸を訪れていた。
苦戦の末に戸愚呂兄弟を倒した幽助たち。だがその前に、再び戸愚呂・弟が・・・!!恐るべき強さを見せつける戸愚呂の前に成す術もなかった幽助は、幻海の元で更なる修行を積む。来るべき、暗黒武術会に備えて・・・。
幽助、桑原、蔵馬、飛影。彼らに、謎の覆面戦士を加えた5人は、暗黒武術会のゲストとして会場・首くくり島へ向かう船に乗った。だが、ゲストであるはずの5人は、船上での予選に勝ち残らねばならず・・・。
ついに暗黒武術会が始まった。螢子、桑原の姉・静流、ぼたん、コエンマも応援にかけつけるが、修行に疲れた幽助はただ眠り続ける。大将・幽助が目を覚まさぬままの第一試合、初戦で桑原は、六遊怪の鈴駒に苦戦する。
桑原と鈴駒の決着がついた。そして、次の戦いは蔵馬と六遊怪の呂賭である。母を人質にとられ、手出しができない蔵馬。だがその卑劣さが逆に蔵馬の怒りをかい、ついに呂賭は、蔵馬の植物を操る霊気で倒される。
飛影と火炎術師・是流との戦いが始まった。六遊怪の中でもNo.1と思われる力を持つ是流に飛影は苦戦をするが、未完成の奥義・炎殺黒龍波を使うことで辛くも勝利する。 そして、次の戦いは・・・。
六遊怪の大将として登場したのは妙な酔っぱらい 酎。対する浦飯チームは、やっと目覚めた幽助である。だが酎は見た目とは裏腹に、洗練された技と、幽助と互角に戦えるほどの力を持っていた。
互いに力を使い果たし、ボロボロになった幽助と酎!酎はこの勝負に決着をつけるため、ナイフエッジ・デスマッチを行おうという。ナイフエッジ・デスマッチ---限られた狭い領域内での肉弾戦は熾烈をきわめ・・・。
幽助の勝利により、二回戦進出を決めた浦飯チーム。しかし、それぞれが力を使い果たし、とても戦えないほどに疲れきっていた。その頃、二回戦を戦う戸愚呂チームは、その圧倒的な強さを見せつけていた。
幽助たちの二回戦が始まった。しかし試合時間になっても飛影と蔵馬が現れない。ふたりは途中で、相手のDr.イチガキチームの2選手に足止めされていたのだ。仕方なく幽助、桑原、覆面戦士の三人で戦う事になるが・・・。
Dr.イチガキチームのM-1、2、3号は強敵だった。更に、彼らが師匠の命を救ってもらう条件で、イチガキの実験体となった事がわかり、同情した幽助と桑原はピンチに!その時、幽助をかばった覆面戦士の覆面が破れ・・・。
Dr.イチガキの操血瘤によって、殺人マシンにされたM-1、2、3号。操血瘤を壊さない限り三人は止められないが、そうすれば彼らは死んでしまう。どうしても本気で戦えない幽助にかわり、覆面戦士は三人を倒すが・・・?!
いよいよ三回戦に突入した幽助たち。だが、本部の陰謀で、飛影と覆面戦士が結界内に閉じ込められてしまう。そして魔性使いチームの一番手、化粧使い・画魔と対決した蔵馬はその命がけの技で動きを封じられ・・・。
魔性使いチーム 二番手は呪氷使い・凍矢。仲間、画魔の死を無駄にすまいとする凍矢の激しい攻撃の前に、動きを封じられた蔵馬は、逃げることも、戦うこともままならない。追いつめられた蔵馬はついに苦肉の策に出る。
次の対戦相手は霧使い・爆拳。爆拳は、前の戦いで力尽きた蔵馬が動けないのを承知で容赦ない暴力をふるってくる。その態度に幽助の怒りが爆発。いよいよリングにあがった幽助は、一気に爆拳を倒すのであった!
四回戦。幽助と戦うことになった風使い・陣は、なかなかの強敵である。得意の飛翔術を使い、幽助を翻弄する陣。必死に戦う幽助だが、ことごとく霊丸を封じられピンチ。そこで幽助は、ある作戦に出ることにする。
陣と幽助の戦いが終わった。だが大会本部の裏工作により、両者リングアウトの判定が出され、浦飯チームの負けが宣告されそうになる。納得できない幽助。だが、その時、大ケガを負って戦えないはずの桑原が立ち上がった!
残った力をふりしぼり、立ち上がった桑原。しかしキズはひどく、相手の大将・吏将との勝ち目のない戦いを強いられる。勝利のために、何度倒されても必死で立ち上がる桑原。だが、その力も尽きようとした時・・・。
幽助たちは、準決勝に備えての休息を過ごしていた。苦しい戦いを勝ち抜き、すっかり自信をつけた幽助。だがその幽助に、覆面戦士は厳しい言葉を投げつける。怒った幽助が覆面戦士に呼び出された場所へ行くと・・・。
暗黒ドームで行われる準決勝戦。次なる相手は裏御伽チームである。幽助と覆面戦士が戻らぬまま試合は始まるが、その頃、闘技場から離れた洞窟では、本当の姿を現した幻海から幽助が、最大最後の試練を受けていた。
準決勝。裏御伽チームの魔金太郎を難なく倒した飛影は、サイコロにより、連戦することになる。そして迎えた次なる敵は黒桃太郎。だが、前の戦いのダメージで黒龍波を使うことができなくなっていた飛影は苦戦し・・・!!
闇アイテム“奇美団子”の力で、次々と変身し、強さを増してゆく黒桃太郎。苦戦する飛影だが、奥義・邪王炎殺剣を使い、辛くも勝利する。そして次なる戦い、蔵馬と裏御伽チーム裏浦島の対決が始まった!
裏浦島の使う“逆玉手箱”の力によって本来の姿、妖狐の力を取り戻した蔵馬は、その圧倒的な強さと冷酷さで裏浦島を追いつめていた。蔵馬は、怯える裏浦島から、逆玉手箱の秘密を聞き出そうとするが・・・。
試練に耐え抜いた幽助を見届けた幻海は、ひとり、闘技場へと向かった。その頃、闘技場では桑原が、次の相手、死々若丸に立ち向かっていた。ところが、桑原は死々若丸の持つ“死出の羽衣”でどこかへ飛ばされ・・・。
サイコロにより、死々若丸と戦うことになった幻海。しかし、幽助に最後の試練として“霊光玉”を渡した彼女には、わずかな霊力しか残っていない。死々若丸との激しい戦いの中で、幻海はある技を思い出す。
やっと闘技場に戻ってきた桑原は、敵将・怨爺の技で、再びどこかへ飛ばされてしまった。その次にサイコロが示した相手は幻海。幻海は怨爺の変装を見破り、正体を現した“美しき魔闘家・鈴木”との戦いに霊力は必要ないと言う。
戸愚呂チームの準決勝が始まった。しかしなぜか戸愚呂・弟の姿がなく、チームは三人で戦うことに。だが、その強さは比べものにならず、次々と相手を倒してゆく。実は戸愚呂・弟は、幻海と50年目の再会をしていたのだ。
かつての仲間、幻海と戸愚呂の宿命の対決が始まった!違う生き方を選んだ二人は互いを否定しあい激しく戦った。だが、これまでの戦いで力を使い果たしていた幻海にはわずかな力しか残っておらず・・・。
決勝戦に向けて必死に技を磨く飛影、蔵馬、桑原。そんな蔵馬と桑原の前に、裏御伽チームの鈴木が現れ、ふたりに闇アイテムを渡す。一方、目の前で幻海を殺され、気を落とす幽助に、コエンマが幻海からの伝言を伝える。
幻海を失った幽助は悲しみを越え、飛影、蔵馬、桑原とともに決勝戦へと赴いた。しかしルールにより、選手は5人でなければならない。そして登場した五人目の選手は、戸愚呂チーム 左京、浦飯チーム コエンマであった。
決勝戦 第一試合は蔵馬VS鴉。鴉は自らの妖気で爆弾を作り出せる支配者級の妖怪だった。違いすぎる妖気に苦戦する蔵馬。だが、鈴木にもらった“前世の実”のおかげで危機一髪のところを妖狐に変身する。
妖狐に変身した蔵馬は、確実に鴉を追いつめたかに見えた。だが、鴉はまだ、本当の力を出しきっておらず、凄まじい反撃を仕掛けてきた。反撃をまともに受けた蔵馬は元の姿に戻ってしまい、逆に追いつめられてゆき・・・!
次の戦いは飛影VS武威。武威は巨大なオノを振り回し、飛影を襲う。だが、飛影は、その攻撃を簡単にかわし、武威に「本気を出せ」と言い放つ。飛影の実力を認めた武威が、その鎧を外すと・・・!
凄まじいバトルオーラをまとう武威と、奥義・炎殺黒龍波を使う飛影。ふたりの戦いは熾烈をきわめ、一度は武威のバトルオーラが黒龍波をやぶったかに見えた。だが、黒龍波には別の秘められた力があり・・・。
壊れたリングの整備が終わり、第三試合が始まった。戸愚呂・兄と対峙した桑原だが、不気味な敵との戦いにいつも以上の不安を抱く。その不安をかき消そうと、桑原は鈴木にもらった“試しの剣”で先制攻撃を仕掛けるが・・・。
不死身の敵を相手に不利な戦いを強いられる桑原。だが、幻海の死を嘲笑う戸愚呂・兄の態度に桑原の怒りが爆発!ラケット状に変形した霊剣で一気に粉砕する。 そしていよいよ・・・。
ついに幽助VS戸愚呂の戦いが始まった!左京の提案により、この戦いが実質上の優勝決定戦となり、戸愚呂はまず、80%の力で幽助に挑む。電光石火の凄まじい戦いの中、幽助は戸愚呂に渾身の霊丸を放つが・・・。
今のままでは戸愚呂に勝てないと考えた幽助は、幻海にかけられた呪霊錠を外す。呪霊錠を外した幽助の力は80%の戸愚呂をしのぎ、相手を一気にリングに沈めた。だが戸愚呂はついに100%の姿となり・・・。
100%の戸愚呂の力は圧倒的であった。強すぎる戸愚呂を相手に、勝機を見出せない幽助。そんな幽助に、戸愚呂は自分と互角に戦える力をのぞみ、そのための恐ろしい方法を考え出す!!
幽助に勝利を託し、自ら戸愚呂の犠牲になった桑原。その死を目のあたりにした幽助に新たな力が!!自分への怒りと、強くなるために仲間を捨てた戸愚呂への怒りを胸に、幽助は最後のフルパワーをふりしぼり・・・!!
暗黒武術会は、浦飯チームの優勝で幕を閉じた。だが、戦いに負け、コエンマとの賭けにも負けた左京は、約束どおり、自らの命を絶とうとする。自分の夢のすべてを託した暗黒ドームとともに・・・。
霊界に戻ったコエンマは、戦いに敗れた戸愚呂を呼び出し、審判により、その罪を償わせようとする。だが、戸愚呂はすでに冥獄界に行く事を決めていた。そして「浦飯の一番の望みを叶えてやれ」と言い残し・・・。
暗黒武術会を終えた幽助たちは、平凡な日常を過ごしていた。その頃コエンマは、人間界に起こり始めた不穏な動きに不安を募らせ、ぼたんに命じ、幽助に新たな指令を与えようとしていた。
「能力者」と呼ばれる不思議な力を持つ学生たちの人質にされた幽助。彼を助けるため桑原、蔵馬、飛影、ぼたんは、指定された場所に向かった。奇妙な貼り紙のある屋敷に入るとそこには、蔵馬の同級生 海藤優が待っており・・・
海藤の持つ奇妙な能力は「禁句」。その力によって、飛影、桑原、ぼたんは、次々と魂を取られていった。ひとり残った蔵馬は、海藤との一騎討ちにある提案をする。
蔵馬は、海藤の能力を逆手にとり、桑原たちを無事助け出した。だが、奥にはまだふたりの能力者がいる。残るふたり、柳沢光成、城戸亜沙斗の挑戦にも勝ち、幽助も助け出された時、この計画の黒幕がその姿を現し・・・。
幻海とコエンマから、恐るべき真実が伝えられた!何者かが人間界と魔界を結ぶ穴を開こうとしている?!この穴が開けば魔界から、凶悪な妖怪が進入できるようになり、人間界の破壊にもつながるというのだ!
魔界の穴を開こうとしている張本人を探すため、蟲寄市の探索に出た幽助たちは、そこで人の心の声を聞くことのできる男、室田と出会う。だが、どうやら室田は無関係らしい。室田とともに捜索を続ける幽助たちは間もなく・・・。
負傷した室田を病院へ担ぎ込んだ幽助たちだが、そこには思いがけない敵が潜んでいた!それは「医師(ドクター)」の能力を持つ神谷実。正体がバレた神谷は、自分の能力で作り出した奇怪なウイルス虫を使い、病院中の人々を殺そうとする!
幽助は、ドクター・神谷との対決に苦戦していた。能力者が気を失えばその領域(テリトリー)は破れる。だが、神谷は痛みも感じず気絶もしない。神谷との戦いに対し、どうケリをつけたらよいかわからない幽助の苛立ちはつのり・・・。
魔界の穴は確実に広がっていた!そんな中、桑原がひとり、仲間と行動を別にすることに・・・。だが、その桑原を次の敵「水兵(シーマン)」が狙っていた。水兵は、自分の血液を水に混ぜて作った液体生物で桑原とその友人を襲い・・・。
人間を憎むシーマン・御手洗清志は、仲間を助けようと必死になる桑原に怒りをあらわにしいっそうの攻撃を仕掛けてきた。御手洗の液体生物の中に取り込まれた桑原は、生死の境で次元を切る新たな能力に目覚めるのだが・・・。
敵の首謀者が、元・霊界探偵 仙水忍とその相棒 樹であることを知った幽助たちは、間もなく人間界を訪れたコエンマより、詳しい話を聞く。真相を知った幽助たちが行動を開始しようとしたその時・・・!!
仙水とその一派との戦いが始まった!だが、幽助たちは、仙水の奥義・霊光裂蹴拳に翻弄されるばかり。更に仙水は罠により、幽助たちの戦力を分散し、そのスキに桑原を捕え・・・!!
仙水の真の目的は桑原の次元刀だった!それを知らぬまま、桑原をさらったトラックを追い続ける幽助。だがその前に「狙撃手(スナイパー)」の能力を持つ、刃霧要が立ちふさがった。奇妙な技 死紋十字斑を仕掛けられた幽助は・・・。
スナイパー・刃霧は、死紋十字斑を使い、徐々に幽助を追い詰めていた。幽助はどこかに姿を隠した刃霧を発見できず、緊張感と苛立ちをつのらせていた。そしていよいよ刃霧がとどめを刺そうとした時・・・!!
飛影に命を助けられた幽助は、やっとのことで仲間と合流し、敵の本拠地 入魔洞窟へ向かった。だが、幻海の指示で、中には幽助、蔵馬、飛影、案内役の御手洗の4人で入ることに。と、そこで待っていたのは・・・。
洞窟内で待っていたのは「遊熟者(ゲームマスター)」天沼月人。天沼はゲームの世界を現実化できる能力を持ち、その領域内ではゲームのシナリオに従うしかない。ルールに従い、幽助たちは次々とゲームをクリアするが、いよいよ・・・。
圧倒的な天沼の実力の前に海藤が破れ、次の挑戦者は蔵馬。だが、その顔は苦渋に満ちていた。天沼は仙水に利用されただけであり、彼が負けることは死を意味する。だが刻一刻と魔界の穴は広がっており・・・。
天沼を倒した幽助たちは、当初の予定通り、幽助、蔵馬、飛影そして御手洗の4人で、更に奥へ進むことになる。ようやく仙水たちのいる場所にたどり着いた彼らの前に5人目の能力者「美食家(グルメ)」が立ちふさがり・・・!!
幽助たちの努力も虚しく、魔界の穴は安定期に達し、あとは亜空間結界を切るだけとなった。そんな中、仙水は幽助との一騎討ちを望み、ほかの4人は、樹の僕 妖怪・裏男の体内の異空間に取り込まれた。そして・・・!!
幽助と仙水の死闘が始まった!しかし力の差はあまりに大きく、幽助は苦戦する。やっとのことで捨て身の反撃に成功した幽助だが、その時、突如、仙水の人格が・・・?!仙水は多重人格者だったのだ!そこへコエンマが現れ・・・。
コエンマは覚悟を決め、長年蓄えてきた魔封環(=おしゃぶり)の霊力を使い、自分もろとも仙水を結界の中に封じ込め、魔界の穴をふさごうとしていた。だが、仙水はそれを受け入れようとはせず・・・。
究極の気 聖光気をまとった仙水の主人格・忍。聖光気には、コエンマの魔封環ですら歯が立たず、もはや幽助に勝ち目はない。だが、幽助はあきらめず、仙水と最後の決着を着けようとしていた。
「幽助は死ぬ気ではないのか?!」蔵馬、飛影、桑原、そして御手洗、4人の心に不安がよぎるが、裏男に取り込まれ彼らには成す術がない。4人は必死で外に出ようと試みるがどうにもできず・・・。
桑原の次元刀により、4人はやっとのことで裏男の外に出た。だが時すでに遅く・・・。怒りに燃える蔵馬、飛影、桑原の3人は、御手洗を残し、仙水を追って魔界の穴へと向かった。友の仇を討ち、その意志を継ぐために・・・!!
仙水を追って魔界に着いた3人は、その圧倒的な力の前に成す術もない。その頃、洞窟内では、霊界から訪れた霊界特別防衛隊が、幽助抹殺を行おうとしていた。幽助の体には魔族の血が流れていたのだ!!
魔族として甦った幽助は、成長した霊界獣のプー、そしてコエンマとともに魔界へ向かった。こうして、幽助と仙水の二度目の決戦が始まったがその戦いは壮絶を極めた。そして、激闘の中、幽助の体に変化が起き・・・?!
魔族としての本当の覚醒を遂げたかすすけの力は凄まじく、その決着は呆気なく着いた.だが幽助は、自分に乗り移った別の者の力で勝ったと言い、ひん死の仙水に再戦を申し込む。ところが仙水は悪性の病巣に冒されており・・・。
仙水は死に、樹とともにどこかの空間へ消えた。魔界の穴も霊界特防隊によってふさがれ、人間界に平和が戻った。そして、数々の思いを残したまま、それぞれが、新たな未来にむけ歩き始めようとしていた。
幽助は平和な日常を過ごしていたが、そんな生活に何か割り切れないものを感じていた。コエンマの助言により、幻海の寺を訪れた幽助は、幻海から初代霊界探偵 佐藤黒呼を紹介され、彼女の家を訪ねるが・・・。
幽助の前に、魔界から来たという使者 北神・東王・西帝の三人が現れた。幽助は、彼らから現在の魔界のこと、そして本当の父 闘神・雷禅のことを聞かされるが、どうしても腑に落ちず・・・。
幽助は魔界に行くことを決め、螢子に別れを告げにゆく。その頃、蔵馬の元には魔界の三大国王のひとり、黄泉から、そして飛影の元には別の三大国王 軀からの使者が訪れていた。
幻海の寺で、桑原やぼたんたちと別れを告げた幽助は、蔵馬や飛影より一足先に魔界へと向かった。北神たちの案内で父 雷禅と対面した幽助は、仙水との決着に手出しした事を責めるが・・・。
軀の元を訪れて半年、飛影の戦闘能力は、軀の直属戦士と戦えるまでに成長していた。戦い疲れた飛影はうたたねをしながらいつもの夢を見る。それは、生まれたばかりの時の屈辱に満ちた記憶と同じものだ・・・。
軀の直属戦士のひとり、魔界整体師・時雨。この男こそ飛影に邪眼を施した張本人である。そして、飛影に剣術を教えたいわば師といえる。飛影は時雨に対し、剣での勝負を挑むが時雨を倒すことは難しく・・・。
かつての盗賊仲間、蔵馬と黄泉。だが蔵馬には昔、黄泉を抹殺するため、刺客を送った過去があり、黄泉はこのとき光を奪われた。黄泉は、人間界にいる蔵馬の家族を人質に、彼を味方に引き入れようとするのだった。
蔵馬は、瞬く間に黄泉の参謀としての信頼を受けるようになった。そんな中、軍事参謀総長 鯱は蔵馬を妬み、殺意を抱くようになる。一方、蔵馬は、幻海とコエンマの協力により、新戦力となる戦士の養成を急いでいた。
幽助は、今日も手合わせのため雷禅の元へやってきた。ところが雷禅の様子がおかしい。どうやら、空腹で我を忘れているらしい。激闘のあと、自分を取り戻した雷禅は、幽助に人を喰わなくなった理由を話し始め・・・。
黄泉の国 癌陀羅を訪れた幽助は、父 雷禅が死んだことを黄泉に告げ、ある提案をする。それは、魔界全土を巻き込むトーナメント大会だった!黄泉はこの提案を却下しようとするが・・・。
いよいよ魔界トーナメントが始まった!集まった選手はかなりの数になり、予選から波瀾に富んだ戦いとなった。激戦の中を、幽助の、そして雷禅のかつてのライバルたちは次々と勝ち抜き・・・。
魔界トーナメント予選。皮肉にも黄泉は、息子 修羅と闘うことになった。黄泉からじきじきの戦闘教育を受けた修羅はなかなか手強い。だが、黄泉は、修羅の攻撃を鉄壁の防御でことごとくかわし・・・。
トーナメント予選が終わり、いよいよ第一回戦が始まった! 予選に勝ち残った陣は痩傑と、そして凍矢は九浄と戦うことになる。陣と凍矢は必死に闘う!幽助との対戦を夢見て・・・!!
蔵馬と時雨の壮絶な戦いが始まった。手強い敵・時雨に蔵馬は苦戦し、あわやのところで妖狐に変身する。だが、蔵馬は自らの意志で南野秀一の姿に戻り・・・。蔵馬は、この戦いで過去にケリを着けようとしていたのである。
飛影とムクロの戦いは熾烈を極めた。ふたりはお互いの思いをぶつけ合い、激しく戦う。過去を解き放ち、すべての憎しみを終わらせるために・・・!
幽助と黄泉の戦いが始まった!だが、ふたりの力の差は歴然。幽助は覚悟を決め、黄泉に対し全力でぶつかろうとする。激しい戦いのさ中、幽助はなぜか、戦う気力をなくしかけ・・・。
激しいパンチの攻防戦!幽助も黄泉も一歩もひけをとらない。激闘の果てに、互いに全力をぶつけ合ったふたりは、渾身のパンチを放った!! ---そして、魔界トーナメントも終わりを告げ・・・。
久しぶりに幻海の寺に仲間が集まった。だが、その中に幽助と飛影の姿はない。幽助はまだ戻らず、飛影は魔界に残ることにしたのだ。集まったみんなに幻海は「もしも自分が死んだら」と切り出し・・・。
(C)Yoshihiro Togashi 1990年-1994年 (C)ぴえろ/集英社