機動戦士Vガンダムの5の情報・感想・評価

エピソード05
ゴッゾーラの反撃
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PANDADA

PANDADA

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「怖い人だけにはならないでね、ウッソ」(カテジナ・ルース) あんたにだけは言われたくないよ、という感じですが(笑)、 この頃のカテジナはかなりまともなんです。 なんとかウッソをなし崩し的に巻き込もうとする老人達相手に何度も言い合いをしてます。 とにかく役に立つことが嬉しくて少しハイテンションなウッソ、 カサレリアに帰りたくて仕方ないシャクティ、 生き延びるためにある意味大人達を利用しているオデロ達と違って、 大人達のいやらしさがしっかり見えてるんですね。 オデロなんて老人達についていくかどうかを考え中ですからね。第2話でカミオン隊から離れてウッソの家に侵入したりかなり逞しい。 それに比べてカテジナはやはり少し潔癖なんですよね。子供を利用しようとする大人達が汚く見えてるんですね。 エステル婆さんやマーベット、レオニード相手にかなり言い合いしてます。ウッソ達年少者に対して比較的年長者としての責任感みたいなものもあるのかな。 兄貴らしい責任感の持ち主のオデロとはまたちょっと方向性が違います。 この言い合いの時のマーベットは支離滅裂。 みんなを助けたいというウッソの思いこそを大切にしたい、みたいなことを言ってますが、そんな純真な少年を巻き込んでるのは彼女達です。自覚してないのかな。 マーベットはある意味、ウッソにパイロットの座を奪われているので、いろんな感情が渦巻いているのも事実でしょうね。 今回の戦闘のきっかけとなるガリー少尉。 やはりサバトは親友だったんですよね。 ファラは「恋人」と比喩していました(笑)。 完全に戦争に毒されてます。 囚われてもなお抵抗をし続ける彼の姿は、戦争をする大人の一面をウッソの心に焼き付けました。 「ひなげしのたびの向こうに」が初出するのも本話です。 いい歌ですよね。 Vガンダム全編通しての挿入歌となりますが、 歌詞がまた非常にマッチしてて、 さすがの富野監督(井荻麟)。 歌詞にある「星の向こう」、「夢のつばさ」、「ひなげしの花を散らしながら」の部分は鳥肌が立つくらいVガンダム。 ひなげしの花言葉は「思いやり」。 何度も聴いて歌詞の意味を深く考えると、 自然と涙目になります。 シリーズ歴代のライバルキャラとしてはΖのジェリド・メサと同じくらい評価の低いクロノクルですが、彼の真骨頂な部分も本話で観れます。 寝ぼけたスージィをトイレに連れてってあげたり、崩れる瓦礫から身を挺してシャクティ達を守り、早く逃げろと伝えたり。 そんな中でもきちんと潜入任務は果たします。 彼は、基本、「いい人」なんですよね(笑)。 設定だと、やや歳の離れた姉マリアに育ててもらい、グレたりしたようですが、姉を利用しようとするカガチなどから守るために必死で偉くなろうとしてる。 ある意味、ザンスカールが方便として使っている「女系社会の実現」を姉のために本気で成し遂げようとしてるようにも観えます。 彼が弱っちく観えるのは、終盤にとんでもない濃いパイロット達が現れたり、第2話でウッソに文字通りコックピットから叩き出されたからでしょう(笑)。 クロノクルが盗み聞きしているリガ・ミリティア達の会話の中で、「シュラク隊との合流」とか「D.Dに行かないと」とか今後のキーワードが混じっているのも要チェック。 終盤ついにワタリー・ギラ戦闘小隊が参戦。 シャクティの想いをよそにどんどん戦争に巻き込まれていきます。 本話もかなり盛り沢山な内容でした。
おはうち

おはうち

MSがやられても敵兵が生身でガンダムに立ち向かう執念や恐怖に当てられてダウナーになっちゃう主人公とか、なかなかですよ。
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