いじめられっ子の檜あすなろは高校一年生で、大の野球好き。しかし、所属は三軍の「第三野球部」。クズと呼ばれる彼らが解散宣告を受けた・・・!
あすなろ達、第三野球部と一軍との試合が始まった。10点差がつけば終了、という条件。ばかにしていた一軍ナインだったが…。
海堂のホームランでコールド負けを免れた第三野球部は、元気を取り戻した。一方、一軍の監督、鬼頭は焦りを感じ始めていた。
手を負傷してしまったあすなろは、いつの間にかパームボールを投げていた。あすなろのボールに、手が出ない一軍メンバー・・・!
第三野球部に、今一度、一軍の座をかけて勝負を臨んできた一軍メンバー。受けて立つには、もう一人のメンバーを探さないと…。
名門、銚子工業との練習試合に乗り込んだ第三野球部。あすなろ達は相手を脅かすプレーを見せ続け・・・。
あすなろ達の根性の攻撃で、銚子工業のエースピッチャー、桑本がついに登場した。まだ一年生だというのに、態度の大きい桑本は・・・。
桑本の投球に、手も足も出ない第三野球部。負けじと、あすなろも気迫を込めて投球し続けるが、桑本はバットをなかなか振らない・・・。
すっかり自信を失いかけていたあすなろに、仲間たちは全力で立ち向かうことを思い出させてくれた。達郎までもが本気になった。
左足のケガをこらえ、桑本こん身の投球に当てたあすなろ。120%の力を出し、自慢のカーブを打たれた桑本の落胆は大きかった。
桑本との最後の勝負は、さよならホームランかと思われたのだが…。第三野球部の気迫は銚子工業、そして桑本の心までも変えた。
一軍との試合を一週間後に控えたあすなろ。一本足打法をマスターするため、海堂の特訓を受けていた。しかし海堂の様子が変だ。
本気で挑む一軍との真剣勝負が始まった。自信をつけた第三野球部だが、一軍監督の鬼頭は、あすなろに重大な欠点があると気付く。
この一軍の余裕はなんだろう?あすなろの球は、どこへ投げても読まれてしまう。海堂さえ気付かなかった、あすなろの欠点とは…。
あすなろは、特訓を重ねた一本足打法で京本の球に臨むが、タイミングが合わない。達郎はスライダー攻略のため、右打席に変えた。
達郎のアドバイスで、第三野球部は京本のスライダーを克服し、同点とした。その攻略法に気付いた京本たちの、新たなる作戦とは?
ノーアウト満塁。プッシュバントで攻めてきた一軍は、底力を見せてきた。早くも逆転か?しかし、海堂は意外な作戦を繰り出した。
逆転されてしまい、すっかり意気消沈するあすなろの前に、永遠のライバル、桑本がやって来た。俺との約束を忘れたのか…と。
ツーアウト満塁。あすなろの一打に、ショックを受けた京本はピッチを崩し、ピッチャー交代か?鬼頭監督は、京本のもとへ向かう。
両チームは互角の力を見せて、なかなか勝負がつかない。あすなろは、もう終わりにしようと弱気になってしまった仲間を励ました。
解散宣告を受けた第三野球部が、一軍の座をかけて試合に臨んだ。仲間を信じ、励まし合って、奮闘努力し、勝つまでの軌跡を追う。
マネージャーの夕子は、勝利の喜びを感じながら、あすなろの成長を思い出していた。一方、敗れた京本は鬼頭に退部届けを渡した。
一軍に昇格した第三野球部は、京本、桜井も加わり、鬼頭監督の下、猛練習に励む。そして夏の全国高校野球選手権の地方予選が始まった。
順調に勝ち進む第三野球部だったが、無名の浅加学院に初回1点を先攻される。甘くみていたあすなろ達は、この1点に苦戦することとなる。
あすなろは、坂口の鋭いフォークを見事に当て、逆転した。坂口は試合を諦めた仲間達に、甲子園より大切なものがあると励ます。
再び準決勝で銚子工業と戦うことになった第三野球部。まだ一度も登板しない桑本は、対あすなろに照準を合わせているという。変身した桑本とは・・・?
あすなろは、極度の緊張でコントロールを失ってしまった。何とかしなくては…。海堂は一か八か、あすなろをピッチャーから外す。
桑本の豪速球に、三振で終わってしまうあすなろ達。そんな中、真正面から立ち向かっていくセンター高橋の姿に、気持ちを新たにする。
エラーから1点を失い、なかなか攻撃のきっかけがつかめない銚子工業。このまま終わるのか?しかし、今までとは違う桑本は、余裕を見せる。
延長18回、あすなろの握力は低下し、限界寸前。しかし、気力と仲間のファインプレーで守りきった。さあ、あすなろ達の攻撃だ!!
達郎の執念のタッチアップで試合終了、決勝進出を決めた第三野球部。しかし、あすなろは重い肩の痛みを感じていて、周囲に気づかれまいとしていた・・・。
あすなろの肩の負傷で、決勝戦は京本が登板することになった。優勝候補にあげられながらも、一度も甲子園に行ったことがない黒潮商とは?
あすなろ達の重大な欠点を知ってしまったと余裕を見せる黒潮商は、必ず勝てると豪語する。その重大な欠点とは?
二点を先取された桜高の攻撃が始まった。一度は野球を捨てたという過去を持つ黒潮商投手の五十嵐の前に、苦戦を強いられる。
自分のストライクゾーンを作り、見事に塁に出た達郎に続けと、負傷した足の痛みをこらえ、必死にボールに食らいつく高橋だったが…。
斉藤の意表をついたバントでチャンスを作った桜高。ツーアウト3塁、達郎に再び打順が回ってきた。今度はどんな打法で勝負する?
そろそろ仕掛けていくか…、不気味に笑う黒潮商監督。プライド高き京本を崩す心理作戦?追い込まれた京本に代わり、あすなろ登場!
ついにエースあすなろ登場。相手の揺さぶりにも動ぜず、自信たっぷりの投球で、ピンチを切り抜けた。さあ、さよならで決めるぞ!
あすなろは肩の故障にもかかわらず、好投し続けた。白熱の延長戦は14回、黒潮商初ヒットで次なるバッターは、エース五十嵐だ。
もう後がない桜高。達郎と海堂に続き、あすなろの打席だが、彼の肩は限界を既に超えていた。しかし、もう誰にも止められない!