夏藤涼太

その着せ替え人形は恋をするの夏藤涼太のレビュー・感想・評価

その着せ替え人形は恋をする(2022年製作のアニメ)
4.0
#1・2話
放送当時の話題は知っていたが、いわゆる「オタクにやさしいギャル」的な、陰キャ男子に都合のいい話だろうとスルーしていた。だが、予想外に高い女性人気に、再放送で初めて見てみた。

なるほど、女性人気も納得だ。
確かに一見すると「オタクに都合のいいギャルの話」に見えるのだが、実際には、「ギャルに都合のいいオタクの話」である。
しかも、主人公はオタクや陰キャでもなく、どちらかというと職人に近い。もちろん童貞ではあるが。
そしてギャルのエロゲオタク設定もまた、一見すると男オタクの妄想のようだが、そのオタク趣味に女性視点がちゃんと入っているので、抑圧された女性のエンパワーメントの象徴にもなっており、男だけでなく、女にとっても「理想・憧れ」のヒロインにもなり得たのだろう。

作者がどの程度女性人気を意識していたのかはわからないが、まぁ、女性読者の多いガンガンだしな…
なお、CloverWorksの作画クオリティの高さは言うまでもない。
夏藤涼太

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