非常に不服ですがあんまり面白くなかったですね。 センス・オブ・ワンダーを呼び起こすような世界観に説得力こそあるものの、核となる人間ドラマが前作同様に早急に思えて機微を読み取りきれなかった。情報の奔流と言うべき専門用語の応酬は説明すべき点は説明して、未理解のままでもインプラントを身体に埋め込んだ語り部を中心とした少年少女の宇宙活劇として纏まっていたのでけして分からなければ面白くない作品ではないように思う。現実と地続きではないかとすら感じられるリアリティ溢れる技術の躍進は良くも悪くもで、ひと目で愉快とわかるガジェットなどは本作でも健在であった。
最終二話に内包されるメッセージ性もそこに意志を感じるが、視聴者目線としてはSFとして有り触れた自由意志の話かと少し引けてしまったと言えなくもない。
