カナダ産インディーズゲーム『Cuphead』を原作としたNetflixオリジナルシリーズ。
最新鋭の制作体系を土台として、往年のカートゥンアニメを強いて踏襲したクラシカルな作りをした本作は原作未履修でも一本のアニメシリーズとして楽しめる出来だが、最低限の縦軸とストーリーしか担保されていないが故に全十二話の構成は機能さずに15分程度の短編アニメ集という印象が強まってしまっているのがやや残念か。
原作では語られないキャラクター達の背景事情を一話事に目に出来る一方で、断続的なエピソード群に連なりを見出すことは難しく、また話を面白く見せる為のアクションも変顔など古い手法に頼りきりなのがリスペクトとはいえ現代の作品としては厳しいものがあるだろう。