ろいろい

新・天地無用!のろいろいのレビュー・感想・評価

新・天地無用!(1997年製作のアニメ)
2.7
"天地くん、君のことがもっともっとうーーんと好きになりました。"

■作品について■
当初は「天地無用TVシリーズ」第2弾として企画さていたが、
監督の高本宣弘とシリーズ構成の関島眞頼の意向により、登場人物の設定とシナリオを完全オリジナルとしたスピンオフ的な作品として制作された。

OPを歌ったのが山本リンダということで話題を呼んだ。

■感想■
1997年に放送されたハーレム・ドタバタ・スペースオペラ・SFアニメ作品。

数ある「天地無用」シリーズの中でも2番目にややこしい立ち位置の作品。
タイトルの頭に"新"とついているけど、他のシリーズとは関係のない別作品。
なので、他作品を先に見る必要は無い。

ストーリーは
岡山から東京に上京した天地。そこで出会う美少女・神代佐久耶。
2人の距離が近づくにつれ、天地ファミリーの絆が……
というもの。

本作では1話の時点で天地ファミリーが全員揃っている。
この時点で本作が何かのシーズン2なのか迷う人もいるかもしれないけど、
過去話は中盤手前辺りで出てくるので、ご安心を。

正直、何故「天地無用」シリーズの1つとして本作をアニメ化したのかわからない💦
「天地無用」シリーズではなく、全くの別作品としてだったら受け入れることができた。
けど、本作は「天地無用」シリーズの良さを全て壊した設定と構成になっている。
ファンも当時はかなり怒っていたらしい。

可愛らしい化物が現れては天地ファミリーの邪魔をするという毎回決まった展開。
天地ファミリーのことを忘れて普通の高校生として恋に落ちていく天地。
他の男と駆け落ちする魎呼などのドロドロ展開。

これは怒られてもしょうがない。
今までの天地無用の雰囲気が全く感じられない構成なのだから…。

ただ、今回新たにメインヒロインとして登場した神代佐久耶は
当時のキャラデザとしては良いように思える。私は好き🥰

作画崩壊だけどうにかして欲しかった。

あと、魎呼がラスト言ったセリフ"男の浮気を許すのも女の甲斐性!だって私は大人の女だもん"に時代を感じた。

以下余談。
神代佐久耶を"最悪のヒロイン"というファンの気持ちもわからなくはないけど、
結果として天地ファミリーの仲を引き裂いたからファンから"最悪"と言われるだけの可哀そうなヒロインなだけであって
悪いのは脚本なのを理解して欲しい。
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