オーバーロードは自分としては珍しく全シーズンを見続けているが、シーズン4鑑賞時に余りにも過去シーズンを忘れてしまっており、ちゃんと楽しめなかったので反省し、シーズン1(全13話)から再視聴しました。
シーズン1はゲーム世界からの転移、カルネ村エピソード、◯◯◯◯◯ア戦までですが、2回目でも充分に楽しめました。粗製濫造の転生ものアニメの数十分の1も観れてはいないので狭い見識では有りますが、やはりTOPクラスかと思います。
本作の魅力はたくさん有りますが、設定が良く出来ており、他の転生ものよりもキャラクター達への感情移入度がかなり高くなることにあるかと思います。設定の優れた点を少しネタバレですがリストアップしますと
・主人公が外面は絶対的支配者、中身が元はゲーマーの優しいサラリーマンで、頑張って支配者を演じたり、一人になった時に疲れたともらしたりする姿が共感度高いです。また、部下が有能過ぎて敬意と信頼を維持するために、無理をしたり、知ったかをしてごまかしたりするところもアンデッドの異形ではあるが、愛らしいキャラとなってます。
・幹部がビッチのサキュバス、ゴスロリの吸血鬼、戦略家の悪魔、善人で年寄りなのに物理がクソ強い執事、虫型なのに真っ直ぐな武人、服装と仕草が性別とあべこべな双子のダークエルフなど統一感皆無ながら魅力的なキャラばかりであるが、元が作品内のギルドメンバーの好みによって設定されたNPCなので、こういうのが好きなんでしょ的な作者の押しつけがましさを感じる事なく自然に受け入れ可能となってます。
・課金アイテムが勝負を決するキーアイテムとなっていたり、ゲーム世界でのレベルやレアアイテムが転移先世界で引き継がれており、トップギルドのヘビィゲーマーであった主人公は転移先でもチート級であるが、主人公以外にもゲーム世界から稀に転移している者が存在する事が匂わされており緊張感を損なわない様に工夫されています。ゲーム世界と異世界とのリンクについての設定は秀逸で、死んだら無能から有能に転生して無双してラッキーというよくある作品とは全く違います。
などでしょうか。もちろんMYTH & ROIDさんの曲はKADOKAWAのアニメ作品の価値を2割増にしていると言っても過言では無いかと思っており、そこもプラスポイントです。
サイバー攻撃でKADOKAWAさん弱られてるかと思いますので、秋の映画も近所でやってくれれば行って応援しようかと思ってます。オーバーロードは本当に面白いですよ。今更ですがオススメします。