"何の気なしの独り言が人を殺す"
当たり前のように飛び交う誹謗中傷。
たった一人の何の気なしの言葉が、誰かを傷つけ、
誰かの命を奪うことになるかもしれない。
そんな言葉の重みについて考えさせられる作品。
アイの死に対しての「仕方ない」という辛辣な言葉が、
なかなかに強烈で印象に残ってる。
その人のほんの一部分しか知らない人たちが、
彼女の人生をそんな言葉一つで片付けようとする事が、
まず恐ろしいなと思った。
自分自身の壁を乗り越えようとする瞬間の皆の表情が、
とてもキラキラしていて、
それを分かりやすく瞳の美しさで表現するのがまた素敵だった。
吸い込まれる。
やはりアイが"愛"を伝えるシーンは何回見ても泣いてしまう。
「愛してるってやっと言えた」ってアイの言葉が、
YOASOBIの歌詞とも重なってまた切ない。
エンディングの入り方も毎度的確すぎて。
特にあかねがアイになる瞬間、鳥肌立ちまくった。
芸能界の闇や社会的な部分、
復讐劇、夢を叶えるために奮闘する子たち、
キラキラとドロドロがいい具合に混ざりあっててハマる。
漫画を読んでた時の感覚より、より作品に吸い込まれる感覚があった。