このレビューはネタバレを含みます
第1話がやけに長いと思っていたら80分もあって、しかしアイがストーカーに刺殺されるという衝撃的からファンタジックに展開するのだけど、すごく面白い。大人の記憶を持ったまま幼年期を過ごすなんてとんでもないことだけど、面白いから仕方がない。アイの事件の原因と父親を探る芸能ミステリーの要素も面白い。もうこの世に存在しないアイに振り回され続ける。
アクアが弟子入りするディレクターが好きだったんだけど、すぐに出なくなる。有馬かなが健気でめっちゃかわいいな。悲しみを背負いすぎではないか。
第6話、木村花さんの事件を題材にしているとお母さんが怒っていらして、どんなものかとおそるおそる見ると特別木村花さんを素材にしているわけではなく、リアリティショーならよくあるような、あるあるで構成されている。事件から時間が経っていないタイミングがよくなかっただけではないだろうか。花さんもこうだったら救われたのにという、いい着地だった。
黒川あかねがアイのプロファイリングで、アクアが「お前なんか違う」と激怒するかと思ったらすんなり魅了される。今後、あかねがミステリーのキーパーソンになりそうで楽しみだ。
しかし目立っていいことなんて、よっぽど腹を据えてお金を稼ぐならまだしも、そんなにないし、ましてや人気商売など浮き沈みが激しい。メンタルが厳しいので自分の子どもには絶対に近寄らせたくない。よほど戦略的にやらなければ旬も短い。国家資格などを取るような堅実な商売をして欲しい。
YOASOBIの『アイドル』が毎回聞くたびにちょっと涙が出る。特にさびの後半の「金輪際現れない 一番星の生まれ変わり」に栄光と孤独が一体となった感じがすごくいい。誰もが憧れる輝く存在だけど、そこは誰とも共感しえない高みである、みたいな感じがする。
困ったのはこれで完結しているつもりで見ていたのだけど、まだまだ全然途中なことだ。シーズンいくつまで続くのだ。全部終わってから見ればよかった。
