拳願絶命トーナメントの2回戦が続いていくが、そこに王馬の姿はない。闘技者たちが激闘を繰り広げるその裏では、危険な人物が武力クーデターを企てていた。 Netflixシリーズ「ケンガンアシュラ」シーズン1:独占配信中、シーズン2:2023年独占配信
自身の「武」と向き合うことで強敵・雷庵に勝利し、三回戦へと駒を進めた王馬。しかし、繰り返された「前借り」が与えた肉体への負荷は凄まじく、山下と祝宴にふける最中に突然気を失ってしまう。混濁する王馬の意識の中で、かつての師・十鬼蛇二虎との出会いが呼び起こされる———。
若槻とユリウス、巨体かつ剛腕同士の“パワー対決”が開幕。規格外の二人が正面からぶつかり合う様は、まさに怪獣同士のそれだった。両者一歩も譲らない撃ち合いが続く中、重量差で上回るユリウスが優勢かと思われたその時、若槻がひた隠していた奥の手が放たれる!
冷酷に人間を狩る伝説の傭兵・ムテバと対するのは、プロレスの美学を貫き通し、一回戦で観客の心を掴んだ関林。「関林」コールが響き渡る中、突如として会場に舞い込んだのは、ガンダイによる闘技者変更の知らせだった。関林に代わる新たな闘技者として、リング上に現れたのは!?
目突きですら受けるセキは、全盲のムテバの鼓膜を破壊し、その聴覚をも奪い去る。闘いに必要な感覚を全て失ったと思われたムテバ。しかしその挙動の全ては演技だった!?セキはプロレスラーとしての矜持を胸に、襲いかかるムテバの攻撃を受け続けることができるのだろうか———。
東洋電力会長・速水の暗躍によって「夜明けの村」の存亡が自らの手に掛かっていることを知ったサーパイン。対するは、雇い主である理乃との愛の生活に目覚め、暗殺拳である雷神流を終わらせることを決意した零。「村の存続」と「不殺の誓い」、それぞれの意志を貫き通すのは果たして!
かつての友・厳山をその弟子である刹那に殺された黒木は、静かに復讐心を燻らせていた。一方の刹那は、トーナメントよりも王馬との対戦に執着する。格上の怪腕流で狐影流を完封してゆく黒木だったが、刹那が不意に繰り出した二虎流によってペースを乱されていく・・・。
正気を失い悪魔のような姿へ変貌を遂げた刹那を前に、黒木は友の仇討ちに奮い立つ。拳撃の中でせめぎ合う「羅刹掌」と「魔槍」の闘いがついに決着!続く乃木グループVS十王通信戦、初見の対戦相手として現れたのは誰もが予想できなかった “あの男”だった・・・。
場内騒然!十王通信の闘技者として現れたのは、死んだはずの坂東だった。目にも止まらぬ速度の攻防が続く中、坂東は自身の遥か遠く、初見がいる位置を狙い正確に爆砕する。消えているようにしか見えない坂東の腕。その肉体にはある“秘密”が隠されていたのだった——
三回戦を目前に昏睡状態が続く王馬を見つめ、ついに山下は棄権を決意する。一方、二回戦最終仕合、フリッカースタイルの構えでガオランに対峙するアギト。当代最高峰の拳闘士と同じ土俵での対決を望むアギトはただの酔狂なのか、それとも絶対的な自信の表れなのか!?
実力が拮抗する闘いの中で、ついに足技を解禁したガオラン。ボクシングスタイルを見限ったのかと思われたのも束の間、繰り出すそれはムエタイではなく、その「さらに先」だった。ガオランの猛襲に対し、アギトはまたしても「適応」し「超越」することができるのか・・・。
二回戦終了直後、東洋電力会長・速水が反旗を翻した。速水の私兵・守護者によって包囲される片原と拳願会。闘技者たちは応戦するものの、綿密に計画された襲撃に逃げ場はないと思われた。追い込まれた片原は拳願絶命トーナメントの中止を迫られるが・・・その行方はいかに!?
クーデターの混乱に乗じ、密かに王馬の病室を目指す守護者が一人。その男の目的は速水の思惑とは別にあるのだった。男に迫られ、あっけにとられる山下の背後で、王馬がついに目を覚ます。突如始まった王馬VS刺客。 裏で手を引くのは誰なのか、そしてその真の目的とは———。
企業同士が利権をかけて闘技者を戦わせるガチンコ勝負、拳願仕合。十鬼蛇王馬(ときたおうま)は、金のためでも権力のためでもなく、最強の証を求めて戦い続ける。
© 2019 サンドロビッチ・ヤバ子,だろめおん,小学館/拳願会