流行りのアニメは即視聴スタイル。ミーハーなので。
原作を山田鐘人氏、作画をアベツカサ氏が手がける原作は週刊少年サンデーにて現在も連載中。
2020年から連載を開始し、以後数々の漫画賞を受賞する人気ファンタジー作である。
✏️たった10年
久しぶりに「見て良かった」と思えるアニメと出会えましたね~…
何なんだろう、このずっとじわじわ泣いちゃいそうなこの感じ。
舞台は中世ヨーロッパ風のファンタジーな世界観。
勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、そして魔法使いのフリーレン。
これは「勇者一行」と呼ばれる彼らの活躍を描く物語…ではなく、この勇者一行が魔王を討伐してからなんと数十年後の時代を描いた作品なんですね。
ヒンメルたちが魔王を討伐するまでの道のりを描くだけでも立派なアニメ作品になりそうだけどあえてそれをせず、後日譚とも呼べるような「その後の物語」を描くという発想がまずスゴい。
エルフであるフリーレンは何百年も生きる長命。
かつて共に旅をした仲間たちを"見送り"、また新たな旅へと出かけることとなる。
アニメ前半は主にフリーレンとその弟子・フェルン、またその道中でパーティに加わることとなるアイゼンの弟子・シュタルクの旅路を描く。
本作の素晴らしいところって、「魔法」という我々の住む現実世界には当然存在しない概念に対しての解釈と説明が実に論理的で分かりやすく、また理に適っていると感じてしまうところ。
フリーレンたちの世界では、魔法の進化とは人類の進化でもある。
昔の魔法や今流行りの魔法、廃れた魔法…などが存在し、「魔法」というものへの解像度が非常に高い。
たぶんだけど、原作の山田先生による世界観作りが非常にしっかりしてるんだろうなぁ~と思った。
後半はファンタジーバトル系アニメの色が強め。
しかしバトル描写もクオリティ高く、むしろ「フリーレンの強さ」や「底知れなさ」を感じられ、前半ののんびりとした雰囲気から一転作品の良いスパイスになる。
そんなフリーレンの声優を務めた種﨑敦美さんの演技力が素晴らしかった。
まるで幼児のようなあどけなさと、百戦錬磨の魔法使いという二面性を持ち合わせるフリーレンを見事演じ分け。
「ケーキたべる」
「タテロールニナッチャッタ…」
などなどの名ゼリフの数々。何度そこの部分だけリピートして聞いたか分からない。
☑️まとめ
長命なエルフ・フリーレンが通ってきたこれまでの旅路と、これから歩むことになる旅路。
有象無象ある魔法ファンタジー作品の中でも、一際強い存在感を放つアニメ作品であると思う。
さてこうなると、次のクール!はよ!と言いたいところだけど、種﨑さんは先日体調不良による休養から復帰したばかり。
ゆっくり治していってほしいですね。
<作品スコア>
😂笑 い:★★★★★
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★★☆
📖物 語:★★★★★
🏃♂️テンポ:★★★★★