始めるには遅すぎる年齢でアイススケートを始めた主人公の少女と、始めるのが遅過ぎたため大成しなかった元アイスダンスの選手だった男性コーチの令和最新版スポーツもの。
嘘か誠か原作者が推しの声優に主人公の声をあてて欲しいという動機で始まった漫画だとか、原作の超絶ファンである米津玄師がOP曲を持ち込んで逆オファーしただとか色々と面白い逸話のある作品。
また製作がENGIということで、自分は「艦これ2期のとこか。なら作画は良いな」程度の気持ちだったが、色々とやらかしているところらしく周りの評判は不安視が多かった。
それを見越してか放送前に全話納品終わっているという異例のアナウンスが行われた。
内容はスポコンだが昭和の「気合い・努力・根性」ではなく「根拠・努力・褒める」という令和最新版とでもいうようなスポーツものだった。それで内容が薄いとか緩いなんてことはなく、上手くいった時やステージが上がった時の感動やカタルシスはしっかりとあって、新しいものが生まれたんだなあと感心した。
主人公の声優も原作者が推すだけあって役にハマってたし、大声を出さずとも「がなる」ことができる特殊な声をお持ちでスポコンに必要な必死さ、一所懸命さを表現するのに秀でた声だと思った。
スケートシーンはフル3DCGで実際の選手の演技をトラッキングして描画するという手のかけようで迫力があった。
かの有名な「見なよ……俺の司を……」のシーンは賛否両論だったが、あそこはどうやっても意見の分かれるシーンで正解はないから一生戦争してそうで面白い。
原作勢からするとまだ原作の方が面白いとのことなので、どんだけ原作すごいんだと思った。
このままのクオリティで2期制作するなら劇場版かネトフリみたいな大資本と提携しないと厳しいかなあ……と危惧していたらあっさり2期が決まって驚いた〜。
やれんのか!?