久しぶりに"熱い"ロボットアニメの登場。
近年の作品は１にも２にも整合性を重視するあまり、
生真面目な作品が多すぎる。
これは我々視聴者が作品に多くを求めすぎた代償とも言える。
本作は８０年代～９０年代を彷彿とさせる
野心的で大胆な脚本と演出、
そして声優陣の異様な熱気にひたすら圧倒された。
本作は事前情報を秘匿した広告展開や
放送中からスパロボのアプリに登場するという画面外の仕掛けなど
Cygame肝入りのプロジェクト。
本作は、文言では語られていないが、見た人なら誰でもわかるテーマ
ずばり「現代に勇者王を復活させる」というものであり、
その企みは大成功したと言える。
勇者王とは、
90年代に覇権をとったスーパーロボットシリーズで、
00年代に終焉を迎えた。
その魂は2010年代にはグレンラガン(TRIGGER)等に受け継がれ、
そして2024年、再び、ここに蘇った。
「マジンガーZ」「トップを狙え」「ガオガイガー」等の、歴代のスーパーロボット作品に引けをとらない、熱い情熱はビシビシと感じられるはずだ。
この作品を見た子どもたちが、胸に情熱を秘めた大人になってくれる事を願う。
