BK477

鬼武者のBK477のレビュー・感想・評価

鬼武者(2023年製作のアニメ)
4.0
鬼武者✕Mr.三船✕魔界転生 という摩訶不思議な掛け算

「鬼武者」は2001年から始まるテレビゲームのシリーズで、1作目は主人公を金城武が演じるというので話題になった作品。その後も、亡き松田優作氏を迎えた2作目などがある。(いまでこそゲームに俳優が出るのは世界でもよくあるが、当時はあまり無かった)
なので主演に俳優を迎えるという趣旨はゲームからの流れである。

1話を見ればわかるが三船プロ監修の下、三船さんの仕草や姿勢が、ちゃんとそれらしく作ってあることが伺える。

三船さんを演じる声優は、知名度・実力共に申し分ない大塚さんで納得の采配。 日本で三船さんを演じられる声優はあと何人いるだろうか…
(個人的には、山路さんも似合いそうだと思った)
脇を支えるキャストも大塚芳忠、山下大輝、小西克幸、興津和幸、土師孝也さんなど良いキャスト。

そして、シリーズ構成・脚本は、我らの倉田英之である!
倉田せんせーと言えば、知る人ぞ知る脚本家。原作ありの作品を任せたらめっぽう強いが、オリジナルになると散々になるという、おもしろい作家。 そんなオリジナルの本作に倉田さんを持ってくるという采配は非常にギャンブルであったと思う。 結果、吉と出たかな。

鬼武者なのに、魔界転生に引っ張られすぎやろ! というツッコミもあると思うが、幻魔の力で蘇ったライバル達と宮本武蔵のリベンジマッチは熱い。

個人的にはかなり面白かったけど、最終話だけちょっと残念
(あの先はきちんと見せて欲しかったなー)

余談
ライバルの佐々木小次郎側を扱った創作のアニメ「終末のワルキューレ」もある。
「魔界転生」をベースにしたシリーズ「fate」でも小次郎が出ていたりと、不思議な繋がりを感じる。
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