のぞみ

夏目友人帳 陸ののぞみのネタバレレビュー・内容・結末

夏目友人帳 陸(2017年製作のアニメ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


アニメーションの進化をかんじる。
放送当時は3期まで観ていて、それ以降は今回はじめて観たけれど一気に6期まで観るといろいろな変化がおもしろい。
OPのオシャレさ、びっくり。
6期まできて、夏目のまわりにいるひとたちのエピソードがふえたのがうれしい。
そして一貫してるニャンコ先生のかわいさに癒されまくり。ニャンコ先生すきすぎえ、マスコットをいくつか買いました。

西村と北本との出会い。
ふたりには夏目がこんなふうにみえてたんだと知れるのも、西村、北本の家族を知り、ふたりがどんなふうに育ってきたかを知れるのもうれしかった。

「やりたいように生きるがよい、出会ってしまったのならば」
先生が言うように妖でも人間でも出会い、結ばれた縁をどうしていくかは本人たちが考えればいい。
夏目が友人帳を持つのも、それを燃やしてしまえばいいのにとおもう名取さんも、おなじ人間でも考え方がちがうように、本人のためだからと勝手に決めつけてなにかしてあげるのは傲慢なのかもしれないなと先生から学ぶ。

名取さんに友人帳のことを打ち明けた夏目。
どうこうしたいのだろうけれど、夏目が望んでいないこともわかっているから心配だけど見守ることにした名取さん。
友人帳のことをおしえなきゃよかったと夏目がこの先おもわないといいな。
名取さんは夏目がたいせつだから妖には容赦ないし。

その点、ニャンコ先生は夏目のことをよくわかっている。
さり気なく、アドバイスしたりたすけてくれたり、だれよりもいちばん頼りになる。
夏目自身、先生のことをたいせつに想っているのだろうな。
ふたりの関係性はとても尊い。
先生とレイコの関係も気になるところ。
これからも先生には夏目のそばにいてほしい。
犬の会のみんなにも。
7期もたのしみ。


1
夏目が幼くなってしまった
ニャンコ先生のことをたぬきの妖怪と言うし、大混乱である
幼い夏目はいまの記憶が飛んでしまっているのもあるけれど、妖怪より人間を信じているんだなって、ちょっとさみしかった
先生が一生懸命対処しようとしてくれていたのに、初対面の田沼たちについていく
先生と出会って、レイコのことを知って、すこしずつ夏目も妖怪を信じていけるようになって、いまの夏目になっていることがよくわかった
昔の夏目からするといまの夏目の話はおとぎ話にかんじるくらい夢物語、胸締めつけられるね
いろいろと面倒だからと先生がさがしにいくと言ってくれたことをふしぎがる夏目
妖怪がどうしてやさしくしてくれるのか、それは人間のやさしさより理解できないのかもしれない
全身泥だらけで夏目を元にもどすため奔走する先生いとおしい
このままほおっておいていいのに、いまなら友人帳もすんなり手に入るとおもうとご機嫌だと奪うこともせず、モチベーションを上げるためにそんなこと言うんだから
ほんと先生はやさしい
精神も昔にもどっているから妖怪たちにつけ込まれそうになる夏目が可哀想で、こうやって藤原夫妻の元に来るまではつらかったんだろうなって
なにも信じられない、信じたら傷つくからって自己防衛するのはかなしいもの
新しく在りたいか、月日を重ねたいかはそれぞれちがうもの
幼い夏目かわいいな、守ってあげたくなる
先生と夏目は腐れ縁か、術解いてもらうために一生懸命になれるくらいの

2
ひとりじゃないとかんじる夏目
一緒になにかしたいひとたちができたことはうれしいね
エビフライの絵描いてるだけでもかわいいのに、尻尾がハート型だというのがさらにかわいい
弟子と自分を重ねる夏目、犬の会にお願いするほどの想いが込められている
もう帰れぬなら、共に帰れる場所をさがしにいこう
祓い屋がわけも知らずに封じたことで貴重な力が失われたかなしさ
それでもナナマキのアズマへの愛が変わらずでよかった
犬の会大活躍

3
柴田の無遠慮さ強引さなかなかすきになれない
夏目の体質わかってて巻き込んだ責任を感じてるのはいいけれど、態度がどうにもわるすぎる柴田
二体さまというまじない人形っていうか呪いよね、こわい
蚊帳の外のほうがこわいから力になれるのがうれしい、田沼はストレートにつたえてくれるからいい
勝手に冷蔵庫からメロンを持ってくる先生だけれど、頼みやすくしてくれているのかなっておもえなくもないね
メロンに名前書いちゃう先生のちゃっかり具合
気がつかなければやり過ごせるものを、気づいてしまったら見過ごせなくなる
また夏目と話したかったから電話したなんて、柴田は夏目がすきなのね
今度は柴田から会いにきた
公園に通っている理由はそうなのかな
わすれないでおぼえていてくれる妖怪のことを
この猫、なにかに取り憑かれてるぞって
うっかりさんだね、先生
見始めたときより柴田のことすきになっていた

4
名取さんの映画を観る夏目と先生
先生もちゃんと席が用意されている
映画観てるときの先生の目がおもしろい
きらめき探偵、すごいタイトル
夏目を華麗にキャッチする名取さんすてき
名取さんに妖怪のことを習いたい反面、友人帳を預かる身として祓い屋に近づいていいのかと悩む夏目はいつか答えをみつけられるかな
名取さんだから手伝いたい、その気持ちは大事かもしれない
心が決まる前に話さなくていいよと言ってくれる名取さんには、夏目がなにか隠していて、それを言おうか悩んでいることまでわかっているんだね
命に等しい友人帳の存在をひとに言うにはそれ相応の理由がないと言えないのだろう
夏目がおもうようにやさしいからという理由でひと、それも祓い屋である名取さんに話すのは妖怪たちを裏切るような気持ちになるのもわかる
名取さんはやさしいから話してはいけない気がした

5
夏目が祓い屋になったら心配で心臓が爆発するなんて名取さんはなんともおもしろい
ふつうの生活を送るべきだと名取さんが言うのは友人帳のことも含めて言っているのかな
祓い屋である名取さんが人間より妖怪を優先する日なんて来ないのだろう
夏目のようにどちらにも寄り添ってしまう人間はめずらしい
名取さんにとって大事なふたりを守りたい気持ちもわかるし、式たちが主を守りたい気持ちもわかる
タクマさんが見えなくなっても守ってあげようとおもえるのはそれだけ大事にしてもらえたという証だろう
その瞳に映らなくても、その心は
夏目の力はすごいみたい、簡単にできない術が簡単にできる
しくじったら、自分がたべると言ってくれる先生心強い
2匹の妖怪もタクマさんに実力を見せて、また中に入れてほしかっただけ
やり方は間違えたかもしれないけれど、タクマさんのそばにいたい、その想いに涙があふれた
タクマさんの命が終わる日までこの家に残ると決めた式は、夏目の命が終わるときに友人帳をもらい受ける約束をしている先生と似ているね
やさしくて無茶な夏目が持っていちゃいけないものかもしれないからと調べさせる名取さん
夏目が言っていたやさしいから言っちゃいけないはこのことなのか、夏目を守りたいから奪ってしまう、それは夏目がいちばん傷つくやりかた

6
西村と北本と夏目の出会い
北本にはお弁当を作ってくれる妹がいるのね
夏目の変わった寝言を聞いて笑ってくれた西村だから仲良くなれたのだろう
いつもの笑顔がうそだとおもった
西村に妖怪が取り憑いていたなんて
夏目にはそういう感覚がないくらいひととの関わりがなかったのだろうか
北本とも夏目は妖怪絡みでなにかあったんだね
それでも一緒にいてくれる北本
西村、北本の家族を知り、ふたりがどんなふうに育ってきたがみえた
進路か、夏目はどうするのだろう
ずっとここにいたいんだ、夏目の素直な言葉を聞けてよかった

7
レイコさんに感謝する妖怪がいることに驚く夏目と先生
つながりなんてすぐ切れるもの
レイコはそんなふうにおもっている
帰れなくなることを恐れていない
妖怪たちが集めてくれた栗
みんながレイコを信じたから勝てた
顔見知りのいる森には来ない
レイコなりのルールがあるのかな
レイコの家のひとってのは藤原夫妻と出会う前の夏目のような感じなのかなの
なにかとつながれたかもしれないことに気づけなかったのか、気づきたくなかったのか
いろんなものから距離を取りすぎてわからなかったのか
レイコが結んだ縁、ゴモチとキブネの結婚うれしいね
妖怪の結婚式すてきだね

8
頭に葉っぱ乗っけってる先生かわいい
先生が気に入るとはなかなかですなぁ
礼儀正しいからかな、白いたぬきだと思われてるけど
共に生きるには無理がある妖怪とひと
だから逃げるしかなかった
香さんを忘れるため修行に打ち込んでるようにみえた
妖でも葵ちゃんがいい
あとで泣くことになったとしても、一緒にいられない日々を送るよりはよっぽどいい
七辻屋、期間限定のおはぎの包、さすが先生
蝶々を追いかけたり、おはぎに目がハートになったり、先生のラブリーさは飽きない
感傷なんてガキ、面白おかしくひまつぶしをたのしむ先生
やりたいように生きるがよい、出会ってしまったのならば、先生いいこと言うね
あとで泣くことになるのはどちらだろう、先に逝ってしまうであろう人間か、残される妖か
別れに怯えることより、一緒にいられることをおもえるようになるだろうか
しあわせになってほしいふたりだった

9
勉強合宿、夏目がこういうイベントに参加してるとうれしくなる
覗き見先生かわいい
酒の湧く泉何箇所もあるのね
特別にうり坊先生にかわいい
夏目が飼い猫持ってきたの痛いって言ったからかな
特別にみてくれる先生やさしい
わからないことがこわいんだ
いいものか、わるいものか、妖を判断するのは大変だ
廊下が川に、面がぴょんぴょん色んなひとに移っていく
山神さまはひとと恋をしたのね
希望はひとつ残ってる、面が3つなのはそういうこと
田沼ありがとう、虫ということにしてくれて
西村もありがとうって、ほんといい友だち
山神さまのたいせつなものさがしを手伝ってくれる先生のやさしさ
二度寝がしたいから早く終わらせると言いながら
ふしぎな四つ面塚
飾られた面はきっといつまでも3つ

10
友人帳をさがしはじめる名取さん
友人帳についてや名取さんのヤモリのアザを消す方法などを知れたらいいなと考える夏目のあふれるやさしさ
見えないものにとっては妖怪との縁は切りたいものなのかな
座布団フカフカーとおもってる先生かわいい
見えることを否定されることがこわくなくなったのは、自分が見えるということを受け入れたからなのかな
夏目を守ってくれたんだね先生
名取さんに友人帳のことを聞かれて焦っている夏目を
聞かなかったことにすると言う名取さんの言葉をそのまま受け取れないあたしのこころよ
自分から名取さんに話を聞いてほしいとついに言えたね

11
今使えるかお試し中のナツメグです
やっぱりカエデの木に思い入れがあったのね
夏目の話にも聞いてしまってもいいのかなとおもう名取さんに
コソコソ調べるよりいいと言ってくれる柊がいい
私がもっと強かったらよかったのに、その言葉に込められた夏目への想いがじんわりとつたわってきた
箱崎さんの式、龍なのすごいね
妖たちとたのしく過ごしていたように感じていたのは妖だけで、箱崎さんのこころにはいつもぽっかりと穴が空いていたのかな
もちろん、妖と過ごす日々だってたのしかったのだろけど妖とおなじくらいのたのしさではなかったのかな
故人の遺志を知ってるのはこの妖と尊重してくれるのが夏目のいいところ
名取さんのように祓い屋は絶対に手に入れたくて仕方ないものでも、そこにある想いをたいせつに扱える夏目だから友人帳を持つものに相応しい
全部持っていったんだね、箱崎さんの龍たち
的場一門に使われるより、これがいちばんよかった
燃えカスを拾い集めるふたり
使えそうでよかったね
そんな危ないもの燃やしてしまえばいいのに、名取さんが言うようにふつうならそうやって妖と縁を即座に切るのだろう
それでもそうせず、危険なのに名前を返す夏目という人間のことをもっと知ってほしい
夏目に顔が似ている男とは祖父なのだろうか、人間なのか妖なのか
考える夏目を見透かしたようにお腹が空いたとわめく先生かわいい
だっこされてるのがまたかわいい
エビフライまでまっしぐらな先生
気がつけば笑顔を交わす日々

特別編
鈴鳴るの切り株
水ようかんを買いにふたりでいくのかわいいなぁ
毎度ながら出会ってしまい、たすけてしまう夏目なのである
スズナルの樹の妖怪に水をあげる約束を
なんだかんだと付き添ってくれる先生
ひとと妖が結んだ約束が気になる夏目
犬の会のみんなに聞きに行くやさしき夏目
妖怪を頼り、頼られる、よき関係
イチョウの葉が擦れる音がシャンシャンと鈴の音に似ていたからスズナルと呼ばれるようになった
おじいちゃんにでも会いにいく孫のようにスズナリの樹に会いにいく夏目
あいちゃんはわすれていたのではなく行けなかった
スズナリの樹にもらったイチョウをみて、葉を鳴らしてくれる仕草に
最後の輝くスズナリの樹がきれいすぎて涙
つづけた水やり、突然の別れ
妖もひとも前触れなくお別れになることもある
後悔しないように人間関係はちゃんと築いていきたいとおもった


夢幻のかけら
エビフライの匂いに誘われて、油断した先生はひとの前で話してしまうのであった
おもしろい猫ちゃんと言われたり、名前を間違えられたりするたびにニャンコ先生だと自己紹介する先生いとおしい
夏目の頭の上に乗ってる先生かわいい
白いフクロウに石を返しに来たタマミは異界の森へ迷い込む
不思議の国のアリスのように
ハクヒとも勝負してるレイコ、どんな妖怪とも勝負しちゃうのね
ずっとひとりだとだれかと話したくなる
だから妖怪に勝負挑んでいたのかな
ハクヒとフクロウはおなじ
めったに開かない森の入口が開いていたから名前を返しにきた夏目
本来なら生きて返してはならないところを記憶を消すだけにしている
曲げられぬ理もある
カケラを残し、忘れられることのせつなさを感じた
のぞみ

のぞみ