このレビューはネタバレを含みます
祓い屋も大変なことを知る。
見えるものが途絶えてしまっても、勝った恨みははきえない。
だからこその的場一門なのは納得だけれど夏目目線で見ているからか、妖の扱い方や捉え方が絶対悪なのがどうにもこうにも合わない。
塔子さんと滋さんの話すてきだった。
ふたりみたいな夫婦になりたいとあこがれてしまう。
夏目を引き取ることになった経緯を知れてよかった。
レイコさんのこともすこしずつ知っていく。
妖怪たちから聞くレイコさんはつよいけれど孤独そうで、夏目とちがって友人にはならなかったのだなって。
犬の会のようなものがレイコさんにもあったらちがっていたのかな。
見えないものには結ぶだけ無意味な縁。
人間と妖怪の関係はいつもせつなく儚い。
むかし、気づけなかったことに、いまは気づけるようになってきた、気づけないよりいいと思えるようになったのがいい。
1
レイコさんのことを知ろうとする夏目
レイコさんは未婚で夏目のお母さんを生んだということだろうか
知ろうとすると聞きたくないことを聞くことになる
妖怪たちの記憶のなかのレイコはたのしそうだけれど、いつもひとり
藤原夫妻に怒られる夏目、いってきますとただいまはちゃんと言いなさいと
盗人レイコ、やっぱりあのカヤツボのうそだった
レイコの言っている小五月蠅くて、おまんじゅうをくれる男が夏目の祖父になるのかな
宝物がいっぱいあるとよわくなる、それでも宝物がいっぱいできてよかった
2
失ったことを知るのもたいせつなこと
雨の中はしゃいでいたら、また気づいてくれるかもと期待しながら50年も男をバス停で見守ってきたのね
ひとはとても多くのひとと出会う、たった一度の触れ合いに胸を焦がす妖とちがって、出会いも別れもめまぐるしい
妖怪がだいじにするひととの出会い、ひとは見えないのに、それでもずっと想ってくれていたりする、その一途さに胸打たれる
なにも残らないのは可哀想
こんなにも想っていたのだから
夏目の頼みはとてもすてき
桃色のタオルよかったね
3
的場からの手紙、不穏すぎる
不穏な空気をかんじてパトロールする先生の首には七辻屋の風呂敷がかわいい
寝起きの名取さん、新鮮
半端な祓い屋の腕試し、新規参入、祓い屋業界も色々とあるのね
都合がいいときばかり頼ってすみませんと謝る夏目にうれしいよと返す名取さんのやさしさ、大人だなって
嫌がらせで呪詛の電話をしてくるなんて祓い屋業界おそろしい
人間が人間を陥れようとすることに夏目は不思議がってるというかピンときてないけれど、祓い屋じゃなくたって、恨みや妬みはそこらへんに落ちているもの、妖怪よりも人間のほうがこわいなんてこともあるだろうし
多軌の祖父の陣は禁術だったんだ
ほんとうの名前を縛るのは禁術、それって友人帳のことでは
だから、みんな名前を取り返しにくるのか
自分の力になってほしかった名取が、いまは夏目の力になれてうれしいと言う
藤原夫妻を巻き込みたくない、もはや人質のようだ
的場の願い聞くしかなさそう
口のまわりにあんこをたくさんつけてる先生おもしろかわいい、夕飯のまえにあまいものたべすぎだよ
4
見えるもの不在の家がでたら支え合おうというのが的場一門
祓い屋家業は見えなくなると廃れてしまうけれど、妖怪から買った恨みはきえない
見える後継者探しに奔走する身内を名取さんはどのように感じていたのだろう
守りたいものをどう守り、なにとどう戦っていくのかを知るために協力する
妖怪に対しての人間の態度、露骨でいやだな、人間同士ならいじめやパワハラとかなのに、妖怪だからってあんなふうに絡むのひどい
不穏で不確かな陰をひとの心に落とす存在が妖怪、ひとは臆病、心や命を脅かす妖怪を祓うのが祓い屋
的場のことばもまた妖怪のように心につけ込んでくる
俺には俺のつながりかたがある、ハッキリと言える夏目にひと安心
強力な妖怪を自分に取り憑かせるまでしても的場の力を削ぎたい
祓い屋の暗部を知る
名取さん来てないけど見守ってはいたのよね
祓い屋は強い妖怪と契約を結びたい
夏目と先生の関係は祓い屋からみると不思議だろう
契約ではなく約束、レイコがつないだ縁
手紙の内容ちょっと気になる
5
多軌は信じているんだ、異形との交流が恐ろしいものばかりではないと
多軌が喜んでいるから言えなかったのだろう、妖怪と関わることの危険性を
缶詰開けてくれとやってくる先生かわいい
多軌の祖父には守りたいものがあって、それはとてもたいせつなものだったのかな
自分のありのままでは補えない手の届かないところまで届いてしまう術、一方には薬になって、一方には毒になる
ねずみのような旅うさぎかわいい
みえないものには結ぶだけ無意味な縁
陣を禁術にしたものはやさしい、目が合ってしまったばかりに離れがたくなったから
多軌に聞かせてあげたいのに、俺にばっかり聞こえるんだ
共にみたいとおもってしまった
この気持ちをひとはなんと呼ぶのだろう
それは、まるで
6
レイコだとおもってはしゃいでいた妖怪かわいい
にぎやかだいすき、レイコじゃないと知っても夏目をだきしめてくれるのいい
卵酒が飲みたいからと風邪を引かせようとする先生
わたしほどの有段者になると酒の匂いだけで酔えるとは先生さすが
先生の偉大さは常に実感しているよ
ちょーたのしい、ひだかのちょーなんとかくせになる
犬の会、中級もヒノエもいつもやさしい
レイコ来なかったけれど孫がきてうれしかった、うれしいことちょーだいすき、かわいい
レイコもほんとは賑やかなのすきだったのかな、さみしいね
友人帳を守ろうとする夏目をみているとそこに名前がある妖怪たちはしあわせだなっておもう
7
田沼の親戚の民宿へお手伝いに
イカ焼きは外せない、目がハートマークの先生相変わらずのかわいさ
イトさん妖怪っぽいなっておもっていたら妖怪だった
お面はお祭の力が集まる依代のようなもの、そんな考え方もあるんだ
8
若いころの名取さん、いまよりも尖ってる、怪しいかっこよさある
祓い屋は廃業したのに見える周一が生まれたことで妖怪からの報復や災いは周一のせいにされていた
妖力によって着物の色がちがって見える
どう在るべきかを知りたい
見えるものとの出会いは名取さんに道しるべを照らす
いつかやさしい人間になれるかも
見えるものの中にいるときだけはありのままでいれた
昔の名取さんは夏目みたいなことを思ったり言ったりしていたんだね
今の名取さんが失ったもの、代償にしたものを持っていたころ
つよくならないとなにも守れないよと的場は言うけれど、廃業してしまった家から学べることは残された資料から独学でどうにかするしかなくて、的場のように揃った環境で当然のようにつよさや効率を重視し学べるわけでもない
的場のほうが年下なのがなんかいい
名取さんと的場の関係性はなんともすきなものがある
若いころと今の名取さんの声の高さがちがったり、石田さんの演技力のすばらしさを感じられるすてきな話だった
9
先生のお散歩コース
これしきのことで倒れるとはとしいたけ妖怪に言われた夏目を、あまり寝てないんだとフォローしてくれる先生のやさしさ
叶わない願いがある、こころはいつも揺れつづける
三ツ皿が夏目を差し出さなくてよかったし、きっと朱遠さまも受け取りはしなかったであろう
住む世界がちがっても足掻いてみたい
修行することを決意する三ツ皿も、夏目を差し出そうとしたことを打ち明けようとしたのを遮った先生のやさしさもよかった
妖怪を信じる夏目を傷つけないためになのかな、真相はすべて知らなくたっていい
修行して朱遠さま一行に参列できる日がみえてよかったね
10
七辻屋のまんじゅうをねだる先生、断る夏目、毎回のやりとりさえいとおしい
塔子さんと滋さんは仲がいい、ふたりで水族館だなんてすてき
滋さん、夏目を迎え入れるか悩んでいた時期の話
カラスの恩返し
カラスは番になると片時も離れなくなる、知らなかった
しあわせがしずかにふたりの上に降り積もる
女子旅の最中も滋さんのことが気になって、カラスと重ねたりして、さみしくなって会いたくなって、早くとなりに帰りたくなって涙してしまう塔子さんの想いがとてもすてき
たくさん悩み考え、塔子さんに夏目を引き取りたい意志を伝える滋さんも、その想いがうれしくて涙がこぼれる塔子さんもあたたかくて、こちらも涙がこぼれる
傘が一本ふえたり、食べたいメニューを即座に答えるようになったり、だいじなふたりの家でだいじに守ってあげたい存在となった夏目、すこしずつ家族になっていく
先生を飼いたいと言ったときの照れたかんじも、頭の大きな猫ねって笑う塔子さんも微笑ましい
夏目にはみえるんだね、死んでしまった片割れのカラスがそのことを尋ねない塔子さんにもつたわったね
塔子さんと滋さんのような関係性をいつかあたしも築けたらいいな
11
夏目にお花を見せたかっただけだけれど、体の弱い夏目は風邪を
塔子さんに看病され、先生が飲みたがっていた卵酒を飲む夏目
責任を感じて、薬をもらいに行った中級たち
夏目愛されてるね
卵酒を狙う先生、いつか飲めるかな
夢のなかでは人間も妖怪も一緒に授業を
めがねを掛けるニャンコ先生が先生
ひとりでいれば、守らなくていいでしょ、レイコさんさみしい
祠直せたんだ、ボロボロになりながら夏目に薬を届ける中級たちいとおしい
暇つぶしを失うわけにはなんか言いながら、早く治るといいなと心配してるのもかわいい
妖怪のことで役には立てないけれど、話ができるのも田沼だけ
見舞いの経緯を説明するのも田沼らしい
レイコさんの話ができる友人がいるのもたすかる
守りたい相手に守られたり、守ったり、そうしあえることを許し合う関係であれることが尊い
中級たちの薬、人間には効かないだと
昔気づけなかったことに、いまは気づけるようになってきた、気づけないよりいいと思えるようになったのがいい
中級たちの薬も、田沼たちのお守りも、塔子さんたちの看病も、そばにいてくれる先生も、ぜんぶ夏目に届いてる
白霧花きれい
いつか散るとわかっていても性懲りもなく見入ってしまう
人間と妖怪の関係はいつもせつなく儚い
特別編 一夜盃
妖怪にも夫婦がいるんだね
一夜盃のこと先生が知らないわけもなく、きょういくと駄々をこねる先生かわいい
ひとと話したのはレイコがはじめてだったから孫と娘のようにかわいかったのかな
レイコの孫の夏目もおなじように
ヒヅチとハツナいい夫婦
寿命のおわりは近くても、人間の感覚よりは長い
夫婦盃すてき
特別編 遊戯の宴
星がきらきら〜酒飲んで目はチカチカ〜先生の楽しげなうたかわいい
お気に入りのお猪口だろって夏目も知っているのがかわいい
朝から宴会の準備だなんて先生の張り切り具合が本気だ
きみの瞳にイカ焼き、仮面宴会の先生はジェントルマンかっこいい
先生不在にて、だれが夏目の用心棒にふさわしいのかコンテストに
みんな夏目のことがだいすきな犬の会
俺、チョビがいいな
たしかにまともなのはチョビかも
ほぼ自力でありましたな、チョビ正論
かくれんぼ抜けれてよかったね
犬の会のみんなが喜んでくれたのもうれしいね
先生が早く帰ってこないかなと望む夏目、先生に似ている石も見せたいし
石が先生じゃなくてよかったね
石見せてあげればいいのに、投げ捨てなくても照れちゃって