生まれてすぐに、人間に拾われて猫に育てられていたりすの子バナー。ある日、家で火事が起きてしまい、猫のお母さんとはぐれてしまう…。
バナーが迷い込んだ森は薄暗くて気味の悪い所だった。バナーは、自分は猫の子だから怖くないと言い聞かせて、さらに森の奥を進む。すると今まで見たことも無かった動物たちが住んでいた。
バナーは森に住む決心をする。しかし、森にはりすを食べようとする恐ろしい動物がたくさんいるので、すぐに家を探さなくてはならなかった。
りすたちは食べ物を秋のうちに蓄えていたが、森に来たばかりバナーには蓄えが無かった。その頃、赤りすが大事な木の実を盗まれたと大騒ぎをする。
バナーが森で生きていくには、りすの仲間から色々な事を教えてもらわなければならないが、バナーはますますひとりぼっちになってしまう。ある日、バナーはイタチに襲われてしまう…。
森のりすたちはまだバナーを仲間とは認めてくれないでいた。しかし、空を飛べるようになったバナーは、森で生きていく自信もつき新しい巣を探すのだった。
ロリーおばさんとバナーはどうしても仲良くなれないでいた。そのためクレーとバナーは遊ぶことができなかった。りすたちはバナーとロリーおばさんを仲良くさせようとある作戦を考えつく。
バナーはなんとかクレーを助け出そうと夢中で村へ走り出す。村についたバナーは久しぶりに馬の栗毛と出会って、クレーのつかまっている所を教えてもらう。
ロリーおばさんと仲直りでき、バナーとクレーは毎日遊べるようになった。森の生活にも慣れたが、バナーの家はボロボロなので引っ越しをするにことになった。
森にはりすを食べようと狙っている恐ろしい敵がたくさんいるが、バナーやクレーはまだ敵から身を守る方法を知らなかった。そこで長老が森で生きていく方法をバナーたちに教える事になった。
バラの茂みにいたウサギは、猫のお母さんのように優しくてバナーは忘れることが出来なかった。ウサギにもう一度会いに行くと、子供とはぐれてさみしそうにしていた。
りすの学校でバナーは森の中で生きていく方法をたくさん習う。バナーはまだ見たことのない所や知らない所へクレーと遠足に行くことになった…。
バナーとスーが相変わらず仲良しなので、赤りすのアカーチョは、いつもやきもちをやいている。なんとかしてスーのご機嫌を取ろうとするがうまくいかない。そこでライバルのバナーに食べると大暴れしたくなる毒キノコを食べさせる…。
りすは敵に出会ったら逃げること、決して手向かってはならないという長老からの教えを、バナーは守っていた。しかし、シマリスのシマシマがキツネをやっつけたと自慢をしていた。そこでバナーは何とかシマシマに勇気のあるところを見せようとする。
ヒッコリーの森に乱暴者と噂のヤマアラシのモンジーニがやってきた。バナーはモンジーニが乱暴するとは思えなくて、友達になろうとするが、みんなは乱暴者と聞いただけで、モンジーニを追い出そうとする…。
最近、スーは夜になると星空ばかり見上げている。そして流れ星を見つけては占いに夢中だった。占いを信じていなかったがバナーとクレーは、試しにスーに占ってもらうことにした。
クレーの誕生日。みんなで誕生パーティーを開いて、楽しくお祝いをすることになった。ところが、ゴチャがひねくれて、いつもよりめちゃくちゃな反対をしはじめた…。
秋が来ると、りすたちは冬に備えて木の実を蓄えなければならない。そこでスーはバナーに木の実の蓄え方を教えようとするが、バナーは遊ぶことに夢中でまじめに言うことを聞かないのだった…。
森の中でラドールが素敵な音を奏でるオルゴールを拾った。それを神様がくれた宝物と思いこんで、ラドールはみんなに見みせびらかす。しかし、オルゴールが落ちていることは、ヒッコリーの森に人間がきた証拠だった。
長老が心配した通り静かで平和だったヒッコリーの森に人間が姿を見せるようになった。不安を感じたりすたちは、用心のために交代で見張りをすることにした。ところがバナーにとって見張りは退屈なものだった。
ミミズクじいさんを撃った人間たちはとうとう森の木を切り倒し始めた。動物たちの住みかを次々に壊しながら人間は次第にヒッコリーの森に近づいてくるが、りすたちにはそれを防ぐてだてが無かった。
りすたちは長老の言う、天国のような森を目指して出発をした。しかし、旅は思ったより厳しく、空腹と疲れがひどくなってきた。ついにラドールは長老が嘘をついていると言い出すのだった…。
りすたちが旅に出てから、長い日が経った。食べ物は無くなり、次第に寒くなってくるが、新しい森はまだ見つからない。りすたちの不安はますます大きくなるばかりで、とうとうみんなの気持ちがバラバラになってしまうのだった…。
りすたちが岩山に登ると、その向こう側は町だった。がっかりしたりすたちは歩く元気もなくなってしまう。そこでバナーは町へ食べ物を探しに出かける。しかし、すぐに人間に見つかってしまい、食べ物を手に入れることができない。
新しい森が見つからないまま、りすたちは厳しい冬を迎えていた。激しい吹雪で、りすたちは先へ進むことができない。それでも、みんなで励まし合って懸命に旅を続けるのだった…。
森に春がやってきた。松の林で森に春が来るのをまっていたりすたちは大喜びだった。さっそくバナーとラドールはヒッコリーの木を探しに出かける。そこで2人は懐かしい声を耳にしたのだった…。