滝和也

クオリディア・コードの滝和也のレビュー・感想・評価

クオリディア・コード(2016年製作のアニメ)
2.5
道化…
主人公と世界、
そして見るもの
全てが道化のよう。

アイデアは分かるが
その効果は果たして…
もはや…(T_T) 

「クオリディア・コード」

よく3話切りという言葉を聞く。つまらなかったら即さようならの意だが…。この時期はまだなかったのかな?この作品は正直終盤に起こるギミックの一発勝負作品…。故に前半のストーリーは我慢だ…。私は我慢して…(笑)

アンノウンに襲撃された地球。子ども達をコールドスリープさせ、かくまい、大人たちはアンノウンを撤退させた。その後、目覚めた子ども達はそれぞれに世界という超能力を授かっていた。彼らは東京、神奈川、千葉の各防衛都市で東京湾から迫るアンノウンとその力で対峙していく…。

ストーリーはエヴァだが、超能力もの。その能力のレパートリーは少なく、見せ方はイマイチ。アスタリスクやパワードスーツものに遥かに劣る。しかも前半主人公と思しき朱雀は…クズ以外の何物でもなく、テンプレ展開をみせ、魅力の感じられない他5名とともに苛立つため、ここで終わる方も多い。

FF7的かと思われる中盤だがOPを見るとそうじゃないのは丸わかり…からの一代ギミックが炸裂する故にストーリーが良いとする方もいるだろうが…結果はどうか。

ただ…主人公たちの存在はより散漫になり、誰も感情移入できない上に…魅力はない。主人公たちが道化に見えるのだ。特にずっとカッコ悪い朱雀…主人公か?しかも見るもの…視聴者も道化のように。要はどう…?すごいギミックでしょ…こんなに作った俺達すごいでしょ…みたいに。ストーリーとしてスッキリしないし、感動もない故にそう感じる…。きっちり終わってくのは良かったが…。

また…後半作画がという話もあり…というか真っ赤な画面で見づらいし、伝わらない…。奇をてらいすぎ…。要は全体として奇をてらいすぎていて外した感が強い。もしそうでなければもっと名作として名が残るはず…。私は好みではないです…。
滝和也

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