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美少女戦士セーラームーンCrystalのmaroのレビュー・感想・評価

4.0
  ストーリー:★★★★★
 キャラクター:★★★★★
     映像:★★★★★
     音楽:★★★★★

原作漫画『美少女戦士セーラームーン』第1部の「ダーク・キングダム編」のアニメ化。
90年代のアニメ版でいうと『美少女戦士セーラームーン(無印)』(1992-1993)に相当。
でも、そのときとは違い、原作漫画にすごく忠実な話だった(90年代版の感想はまた全部観直してから書きたいなあ)。

90年代版はとにかく話数が多く、『無印』でも全46話あったのが、今回のアニメは原作漫画に沿って14話で終わってくれるのは時間的にもありがたい(笑)
しかも、昔はコメディ路線が強く、本編とは関係ないストーリーも多かったのに対し、今回はきちんとダーク・キングダムとの対峙に集中してシリアスな感じになっているのもよかった。
まあ、90年代版は終盤のセーラー戦士全滅のところだけ、ずば抜けてシリアスというかショッキングではあったけど。

印象的なのは、「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」っていう構図が色濃く出てるところかな。
主人公の月野うさぎは、ドジだけど人懐っこくて、誰とでも仲良くなれる人。
そんな彼女は、戦いの中でいつも友達のために体を張ってきた。
一方、まわりのみんなも前世でプリンセス・セレニティだったうさぎを守るために、全力で彼女をサポートするんだよね。
その繰り返しで、すごく仲間との絆を感じられた。

あと個人的には、90年代版で性格がかなりキツめに描かれていたレイちゃんの可憐さが増しているところや、四天王の前世について触れられていたのがお気に入りのポイント。
特に、原作漫画を読んで初めて知ったけど、四天王はエンディミオンの部下であり、さらにセーラー四戦士とペアになる設定だったので、そこが描かれていたのはうれしい。

さらに、今回のアニメ化においては、バトルがよりファンタジックでド派手になっていたことに加え、セーラー戦士たちの変身シーンがメチャクチャかっこよくなっていたところは推したい要素。
映像技術が進化し、水や火、雷といったエフェクトに包まれたセーラー戦士たちの神々しさは格別!

そんなわけで、『セーラームーン』が好きな人、特に原作漫画が好きな人はこのアニメハマると思う。
細かい違いはあるけれど、原作に忠実に作られているので。
ただ、キャラクターデザインは目が異様に大きく、顎が異様に尖っているのはちょっと気になる(笑)

(2023.6.8追記)
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