たも

憑物語のたものネタバレレビュー・内容・結末

憑物語(2014年製作のアニメ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

 本作はダジャレがやたらと多い。元から言葉遊びの類で所々にダジャレを使っていて本シリーズの良い味になっていると思うけど、それにしても今回に限ってはダジャレが多い。こういうテイストなのか、と片付けてしまえばそれまでだけど。
 序盤からまどマギにアトムにドラゴンボールと硬派なアニメ好きにもわかるネタがあって発見するのも楽しかった。

 妹の裸に浴場で欲情する兄、誤りを謝って欲しい月火ちゃん、人の事情を背負い込むんじゃなくて追い込むべき入試前の期間、かつての敵の影縫さんも見方を変えれば味方になって、吸血鬼に成れてしまうことに慣れた暦。たぶん拾いきれてないだけで他にもたくさんあるんだと思う。

 表紙にもなってる付喪神の式神余接ちゃん、付喪神は物に憑いた神様として知られているから、大筋は余接ちゃんがメインの作品だと解釈できるけど、きゅうけ"つき"やら、吸血鬼の好きな月やら、暦カレンダー月日やら、ダジャレが多いのはここらへんにも掛けてるんじゃないかと思う。
 そういえば「イェーイ」って口癖は貝木も本気で嫌がっていたけど、影縫さんも間髪いれずに殴っていたのが気になった。単純にむかつくからなのか、それとも元の人間を連想するとか?

 ストーリーは可もなく不可もなく特に重大な事件は起こらなかったけど、ちゃんと卒業式間近まで時間軸が進んでいて前進してる感があった。忍野扇がラスボスだと示唆することを仄めかしていてここから最終章に入っていくのかあって感じがした。扇はワンピースでいうと黒髭並みに魅力がなくて、忍野メメはシャンクスみたいに魅力的だけど、冷静に考えれば忍野メメに関連した怪異なんだろうか扇は。
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