たも

バッカーノ!のたものレビュー・感想・評価

バッカーノ!(2007年製作のアニメ)
1.5
 テーマは"笑顔で幸せの方が良い"
"終わりがない方が楽しい" ただそれだけの薄っぺらくて後に何も残らないところがうさんくさくて好みじゃない。
 終わりがない方が楽しいと言いつつも物語りの締めくくりは後に引かないように美しい伏線回収で終わるっていう矛盾も好みじゃない。見方によっては楽しい終わり方だし。

 登場人物に感情移入して自分ならどうするか考えるのが好きな鑑賞方法なんだけど、この作品とはあまりにも相性が悪かった。
 登場するキャラクターは設定に踊らされ意志を持たないCPUみたいで誰1人にも共感できなかった。それに加えて登場人物の目的が後半まで明かされないのが相当しんどかった。何のために何をしてるか後にならないとわからない。4日かけて3回寝落ちして完走した。作者さんと自分との相性が真底悪いんだと思う。

 時系列を今と昔を交互に描いて時折大昔と未来も行き来する描き方は相当高度な技術が必要で一つ間違うとあっという間に破綻するけど、この物語はそもそも破綻するほどの情報量が人の生き死に以外にないのに不死身だからそこは相性が良いのかも。見てる人も理解が追いつかないことを避けられる。

 全話を通して良いところは声優が豪華で掛け合いに緊迫感があるところ、キャラデザも可愛い。それ以外に楽しめる要素が皆無だった。
たも

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