滝和也

義風堂々!! 兼続と慶次の滝和也のレビュー・感想・評価

義風堂々!! 兼続と慶次(2013年製作のアニメ)
3.5
愛の前立てに
義のこころ…
戦国の智将直江兼続
巨馬に朱槍の
天下御免の傾奇者
戦人前田慶次

二人の英傑の語り草

「義風堂々 兼続と慶次」

原哲夫さんの代表作と言えば北斗の拳と花の慶次でしょうか。コチラの作品は花の慶次のあとに描かれた直江兼続と親友前田慶次の物語で直江兼続がメインとなった作品です。

やはり益荒男を描かせたら右に出るものなしの原哲夫さん作品なので男たちの生き様やその義を魅せる生き方が戦国という弱肉強食の世の中で清涼なる風の様に美しく描かれます。

ただ…花の慶次のファンからするとちょっと物足りない。花の慶次の話と被ってる部分が結構あるんです。上杉の佐渡攻めや秀吉慶次接見ばなし、小田原城攻めと。花の慶次のほうが演出がかなり派手で胸のすくような展開が多かったんですよ。秀吉慶次の接見は花の慶次だと慶次1人だし、兼続がいることで薄まってしまってるし、小田原城攻めは真田幸村や伊達政宗他は色々出てきて…箱根温泉の秀吉を囲む名シーンにつながってましたし…。この作品もかなりフィクションの内容をやってるのでいっそのこと、やっぱり花の慶次をアニメにして欲しかったかなと。

後半は慶次が出てこないですからね…。この話自体、慶次と兼続がのみながら話している内容なんですが…大事な回想部分の慶次とのネタが後半なくなっちゃう…。故に慶次ファンからすると物足りない。前半は花の慶次との被りが入るだけに物足りなくなりやすい…。つまらないわけではないんですが…。

まぁやっぱり花の慶次が見たい(笑)のかな。絵は同じだけに惜しいと言うか…何か版権とかあるんかな…。
滝和也

滝和也