滝和也

ガーリー・エアフォースの滝和也のレビュー・感想・評価

ガーリー・エアフォース(2019年製作のアニメ)
3.2
SAAB JAS39 グリペン

専守防衛、軍事中立を
唱えたスウェーデンが
誇るマルチロールファイター
が、イーグル・ファントム
と共に日本の空を護る

美少女?とミリタリーの融合

「ガーリー・エアフォース」

中国西部、中央アジアから突如出現した未確認飛翔体ザイに対し、周辺各国の空軍戦闘機部隊は成すすべがなかった…。その誘導妨害とGを無視する様な運動性能を見た人類は、既存戦闘機を底上げしたドーターとそれを操る為の人工生命体アニマを作り出した。アニマであるグリペンは機能不全を起こしていたが、中国を脱出した日本人の少年、慧との出会いにより、共に戦い始める…。

やりたいことはただ一つ…現存する最新鋭機による空戦バトルだろう。このミリタリーマニア的な欲求をアニマ=美少女により完遂した訳だろう。この点でガルパンに近い。

その中でも三角翼にカナードがついた得意なデザインであるスウェーデンの主力戦闘機をわざわざ持ってきたのは明らかに作者の趣味…。スウェーデンの伝統である高速道路からも発進できるSTOLL能力は劇中で発揮されている。

また航空自衛隊小松基地がメインとなり、仲間のアニマもF15Jイーグル、F4ファントム、F2バイパーゼロとこちらはリアル。当然イーグルは最強扱いだし(キルレシオの高さ…)ファントムはロートルや年上(当時退役中)バイパーの対艦ミサイル4発などミリオタのネタには暇がない。バトルシーンは大迫力だし…。

ただ…各戦闘機が…蛍光色になってるのが…駄目だわ…。ミリオタには。それと…アニマは美少女っていったけど可愛くないわ…これ。デザインかな。あと…ストーリーは何一つ進まないまま終わって訳がわからない…。

まぁ…やりたいことはできたんで良かったんじゃないですかね…。ただ…現存する戦闘機だと意外に幅が少ないんです。エリア88の書かれた70年代後半はもっと戦闘機がバラエティに富んでいた気がします。そっちを再度リメイクしてほしいですね。タイガー2とかね。
滝和也

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