ローグワンスターウォーズストーリーに登場するキャシアンアンドーに焦点をスピンオフドラマ。“新たなる希望”の5年前の話。
忖度無しで一番素晴らしいスターウォーズのドラマでした。シリアスだし、脇役を含めて演技が素晴らしいし、緊張感があるし、感動するし、勧善懲悪ではないし、フェミニズムだし、大人向けだし、政治的だし、尺が十分あるし、過度なファンサービスに頼っていないし、映像も悪くないし、編集は上手いし、アクションは迫力があるし、色々と凄く良かったです。
もちろん、マンダロリアンも大好きなドラマではあるんだけど、メインのストーリーに対して寄り道が多く、正直それで今作よりも見劣っている気がします。
一方でこのドラマは大きく分けて4パートの展開があり、変に寄り道をすることもなく話がまとめてありました。1話1話で小さい物事を突き進めていたマンダロリアンとは、シナリオの構成が違って優秀だったと思います(マンドーが賞金稼ぎのため、ある程度こじんまりしたエピソードになるのは致し方ないとは言え)。今作のアルダーニ編も、アーキーナファイブ編も、終盤にかけての盛り上がり方が素晴らしかったし、俳優たちのパフォーマンスも相まって胸熱でした。優秀な監督、脚本家、キャストによるアンサンブルと言っても今作は過言ではありません。
序盤に回想シーンが多過ぎるとか、劇伴がかなり地味だとか、悪いところもありますが、スターウォーズファンには純粋にオススメ出来る作品です。ただ噂によるとシーズン2は、新たなる希望までの残りの4年間を一気に描くらしいので、尺不足にならないか早くも心配になってきました。
