もちお

スター・ウォーズ:アソーカのもちおのネタバレレビュー・内容・結末

スター・ウォーズ:アソーカ(2023年製作のドラマ)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

 シーズン1の全話を観ました。
 字幕版です。

 楽しかったところもあります。
 ただ、私はモヤモヤする部分が大きかったです😓

①『スター・ウォーズ』シリーズとの距離感
 本作鑑賞前に観たことのあった作品をいくつか挙げると、こんな感じです🙇

・映画
 エピソード4から6まで
 エピソード1から3まで
 エピソード7から9まで
 アニメ映画『クローン・ウォーズ』

・アニメ・シリーズ
 『クローン・ウォーズ』シーズン1から7まで
 『反乱者たち』シーズン1から4まで
 『テイルズ・オブ・ジェダイ』

・ドラマ
 『マンダロリアン』シーズン1から3まで
 『ボバ・フェット』
 『オビ=ワン・ケノービ』
 『アンドー』

 特に予習を必要としない状態で本作の配信が始まったのですが、なかなか観始めませんでした。
 個人的にドラマは映画やアニメよりハードルが高いからです😅
 映画は多くが2時間ほどで区切りがつくのに対して、ドラマは話数が多いので気軽には手を出せません。
 また、アニメに比べて、ドラマは1話当たりの時間が長い印象です。
 こんな感じで躊躇しているうちに、リアルタイムでは追いかけられず。
 結局、まとめて10月下旬に鑑賞しました。

②良かったところ
・派手さ
 ライトセーバーを使ったアクション。
 ドッグファイト。
 人間ばかりではない、宇宙の方々。
 さまざまな動物たち。
 目を引く場面が多かったです。

・魅力的に感じたキャラクター
 エズラが見つかった時、興奮しました。
 涙腺を刺激されました。
 スローンも良かったです。
 考えながら敵を追い詰めていく姿が印象的でした。
 単純に攻撃するだけではない恐ろしさがありました。
 そして、ジェイセン。
 ヘラとケイレブの息子ということで、感慨深かったです。
 ジェダイとしての訓練を描くのであれば、サビーヌよりもジェイセンの方が観たかったです。

・アソーカの船
 羽がクルクル回って楽しかったです。

・モーガン
 『マンダロリアン』からの登場ということで、懐かしかったです。
 終盤で謎の刀を振り回し始めてからが印象的でした。
 アクションが良かったです。

③気になったところ
・迷惑をかけるサビーヌ
 飲み込めなかったです。
 勝手に地図を持ち出して、やっぱり敵に奪われる。
 地図を破壊せず、敵に渡す。
 再会したエズラになかなか事情を説明しない。
 エズラを思う気持ちはわかるものの、私の中ではモヤモヤが勝ちました。
 物語を作る上で、成長していくキャラクターが大切なのは理解できるものの!
 そうであれば、ジェイセンといった「今までほとんど描かれていないキャラクター」か、完全な新キャラクターを据えてもらえた方が好みです。
 サビーヌは『反乱者たち』でシーズン4までかけて成長してきたのに、本作でリセットされたような気持ちになりました。
 元々サビーヌは頼もしくて好きだったのですが、本作を観て苦手なキャラクターになりました。

・ジェダイになったサビーヌ
 要素が多すぎると思いました。
 マンダロリアンとして活躍するだけではダメなのかなと。
 作品内でジェダイを優遇する息苦しさを感じました。
 たしかにジェダイは強いですが、いろんなメンバーがそれぞれの持ち味を活かす方が好きです。
 マンダロリアンの強さは様々な作品で表現されてきましたし。
 気持ちの乗らない展開でした。

・アソーカとサビーヌの師弟関係
 盛り上がらなかったです。
 最終的にアソーカがサビーヌを完全肯定することになっていましたが、「それで良いのかな?」と思いました。
 受け入れるだけであれば反発されないので楽でしょうが、それが果たして良き師匠なのか。
 疑問でした。

・タイトルが『アソーカ』であることへの疑問
 ジェダイとして成長していく意味で、サビーヌがメインだった印象です。
 そもそもアソーカは数々の作品で登場し成長しきっているので、主人公にしにくいキャラクターなのかなとも思いました。

・アナキン
 登場は嬉しいですが、何度も出るので安売りされたように感じました。
 海に落ちた後の再会。
 コーチングのデータ。
 最後の霊体。
 登場しすぎではと。
 また、本作はエピソード6より後の話なので、アナキンで悪の象徴感を出されると悲しくなりました。
 最後は平穏なスピリットとしての登場でしたが。
 他の作品でも思いましたが、私はダース・ベイダーの掘り返しが苦手です。
 ゆっくり休ませてほしいと思います。

・お腹を刺されても大丈夫な件
 第1話から第2話にかけての展開です。
 他の『スター・ウォーズ』関連の作品にもあった展開なので、驚きはしませんでした。
 「またですか……」と。
 だいたいメイン・キャラクターのサビーヌが第1話で退場するはずがないと思ったので、刺されても「どうせ大丈夫なんですね」と冷めた目で観てしまいました。
 また、なぜシンがサビーヌのお腹を刺しただけで満足してしまうのか。
 なぜトドメをささないのか。
 「サビーヌを退場させる訳にはいかない」という作劇上の都合がちらついて、気持ちが萎えました。
 ここでシンのぬるさを感じたので、その後のエピソードでシンとサビーヌが再戦しても、緊張しませんでした。

・ヘラが非難されるも……
 レイアによって場が収まるのは、冷めました。
 お偉いさんのパワーで捩じ伏せた感。
 好きじゃないです。
 一方、ヘラを目の敵にしている政治家は良かったです。
 不快な話し方でした。

・ライトセーバーを受け取らないエズラ
 サビーヌからの受取を拒否した時、不自然に感じました。
 ピンチなんだから使えばいいのにと。
 サビーヌなら他にも武器を持っているのに。
 サビーヌにライトセーバーを使わせたいという製作上の意図を感じました。
 モヤモヤしました。

・テーマ曲
 暗かったです。
 たしかに苦さのあるラストだったので、本作に合っているのかなとも思います。
 が、本当にどんよりとした曲なので、全くワクワクしなかったです。
 耳にも残りにくかったです。
 折角のアソーカや『反乱者たち』メンバーの実写化なのに😥

・ベイランは何がしたいのか?
 わかるような、わからないような……
 目的の説明が抽象的すぎると思いました。
 濁しすぎではと。
 深みのある悪役ではなく、ただ変わった人に見えました。
 一方、ベイランの渋い存在感自体は好きです。

④まとめ
 気になったところが大きいですが、好きなところもあります。
 観て良かったです🙇
 それにしましても、エズラとスローンが帰還して、どうシークエルと帳尻を合わせるのでしょうか。
 気になります。
もちお

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