怪物のLaのネタバレレビュー・内容・結末

長かった。。。
内容が濃くて登場人物も多く、たぶん間を開けるとすぐ訳がわからなくなる。
ということで2日くらいで一気見しました。

主演のドンシク役の役者さんがとにかくすごい。
序盤の、本当に彼が妹を殺したのかとミスリードされる怖すぎる笑顔。
それと対比する、ラストのやり切った笑顔。
素晴らしい役者さんですね。

田舎町のお巡りさん全員と、行きつけの料理屋の店主、地元スーパーの店主。
この中に絶対に犯人がいることがわかる構成で、1話ごとに全員が怪しいそぶりを見せる。
実際、それぞれ程度の大小はあれど隠し事がある。意図的に隠していたり、PTSDで本当に重要なことを忘れてたり。
ドンシクとパートナーのエリート坊やがこれを解明していく流れ。

以下備忘録のためにモロネタバレ。

指先を切断して遺棄し、遺体を隠していたサイコパスはスーパーの店主。
吃音を装って、自らを殺人犯のイメージから遠ざけていた。
自分をバカにする女、自分を捨てる女、ネイル、指差し、に執着して、娘(実は血縁関係はなかった)まで殺す異常者。
犯行現場を目撃したドンシクの妹を拉致し、指先を切り落とした。
その後妹は逃げたが、助けを求めた車がブレーキを踏まずそのまま轢き殺される。
事故を目撃した店主は隙を見て遺体を回収し、ドンシク宅の地下室に埋める。
(意味がわからなくてゾッとする)

ドンシクの妹を轢き殺したのは、飲酒運転していた若造警部補の父親。当時地元警察署長。現・次期警察庁トップ。

直前に妹と会っていたドンシクの親友(隠れて妹と付き合ってたみたい)も飲酒運転しながら前後不覚状態で妹を探していたが、轢かれて倒れていた妹に気づかずさらに轢く。
(マジで妹ちゃんが可哀想すぎて引く)

スーパー店主が自分の娘を殺害後、指先を切り落とす。
偶然指先(だけ)を発見したドンシクは犯人が店主だと気付くが、事件を表沙汰にして娘や他の犠牲者の遺体も発見するために、苦渋の選択で店先に指を遺棄する。

全てが判明するまで21年。
警察庁の大物や議員が関わっていたから、後始末や証拠隠滅にドンシク周辺の人間が動いており、割とドロドロ。

それらを一個一個辿るので、本当に長い。。
見続けるのに根気が必要だった。

「韓国の法律はおかしいから」というセリフが印象的。
コメディ一切なしの重たい長編サスペンスをご希望の人におすすめしたい。