あちぴろ

ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士ですのあちぴろのレビュー・感想・評価

4.4
フォロワーのみなさんが高評価の本作。
「模範タクシー」を観てイ・ジェフンを知ったことと、2023年12月28日、イ・ソンギュンの葬儀の夜、SBS演技大賞のステージに「模範タクシー2」での受賞者として登壇した彼のスピーチ「彼をロールモデルにしていた」と言う泣けるスピーチを聞いたのも観ようと思ったキッカケの一つ。

泣けるほどまではいかなかったんけど、胸がジーンとするいいお話ばかりでした。
亡くなった方の遺品を整理する「遺品整理士」を描いた本作。
遺品整理士の父ハン・ジョンウ(チ・ジニ)とアスペルガー症候群の息子ハン・グル(タン・ジュンサン)親子が営む「ムーブ・トゥ・ヘブン」。彼らは遺品の中から故人のメッセージを読み取り、大切な人へ遺品を渡すまでを仕事とする。
見えなかった故人のメッセージや「想い」を届ける。

あんな小さい黄色い箱に自分なら何を入れてほしいだろうか。
今の時代写真もすべてケータイに入っているのが当たり前で、プリントされた写真なんてほぼないだろうし。
昭和生まれな自分にはたくさんの小さい頃の写真はあるけれど…


ネタバレになるが、後見人としてグルの面倒を観ることになった叔父サング(父ジョンウの義理の弟)の目的は、憎き兄の残した遺産や家だったが、グルに触れていくことでやさぐれていたサングが優しさを取り戻し始め、互いを大切に想う存在になっていく。。。


・工場で足を怪我して自宅で亡くなった青年
・自宅で亡くなったお婆さん
・幼稚園の先生
・大学病院のお医者さん
・アパートの警備員夫妻
・実母に会うことを拒否されたマシュー
・そして…

様々な人達の過去や想いが込められていて泣ける。
胸が熱くなる。
グルの父、ジョンウのサングへのくだりはやばかった。
マシューの話しも結構グッと来たけど。

【キャスト】
イ・ジェフン(サング):「模範タクシー」シリーズや、「ストーブリーグ」など。鍛えられた身体は素晴らしい。
タン・ジュンサン(グル):「愛の不時着」、「ラケット少年団(未見)」など。彼の演技は素晴らしかった。本当にアスペルガー症候群なのでは?と思えるほど。
ホン・スンヒ(ナム):「ナビレラ」など。グルを想う隣人。ちょっと演技微妙くない?笑
チ・ジニ(グルの父):「サバイバー」、「D.P2」など。グルとの話しはとても泣ける。
イム・ウォニ(代理人弁護士):「クレイジーラブ」、「キムサブ」シリーズなど。
その他、少女時代のスヨン(市役所員)、イ・ジェウク(サングの後輩)、チョン・ソギョン(ナムの父:「D.P2」とのギャップw、「私の夫と結婚して」「ウヨンウ(グラミの父)」。チョン・ヨンジュ(ナムの母:「社内お見合い」、「ワンダフルデイズ」など。
毎話ごとに出演する方々も数々のドラマで見かける人ばかりだったので、そういう楽しみもあるね。

もし2があれば必ず観たい。
人にお勧めできるいいお話だった。
イ・ジェウクが脇役っぽいのもなんか新鮮。
ソヨンの顔がぽっちゃり感。笑

ちなみに、最後。
家の権利所とかマダムから預かったのをちゃんと持ち帰ったのか?金網リングからそのまま出ていった気がしたけど。。。
さらに最後の蝶が周りを飛んでた女の子はなにか意味があったんだろうか…もしやグルの恋が芽生える感じ?

(2024/2/11〜2/15)
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