相棒 Season 12の1の情報・感想・評価

世相を捉えた相棒らしいシーズン12のオープニング回。テーマは陰謀論と対テロリズム。そして親子の絆か…。甲斐峰秋の過去の誤算と傷が齎す事件とは。略取された父を追う不仲である息子カイト。相棒カイトくんの第二シーズンの幕開けに相応しい内容であり、若さだけでなく成長し始めた相棒としての凄みを見せる。やはりラストの父を冒涜され怒る姿が美しい。 そしてトリオザ捜一の一角、三浦こと大谷亮介さんの卒業回としても印象深い。凶悪犯を追う捜査1課刑事の宿命を感じさせるラストが見事。また、なんと言うことのない相手による退官と言う手法が往年の名刑事ドラマ太陽にほえろのショーケンを思わせる。崩れ落ちる長年の相棒伊丹の姿が悲しくも素晴らしい。また理知的かつ傲慢さを持ちながら自身の揺るがない警察への自信を語る石坂浩二演じるに相応しい甲斐次長のキャラ。官房長とまで行かないもののやはり人気キャラになるのは当然か。ダークナイト後のやや柔和になる彼ももちろん好きだが…。 ただ…ダークナイト事件がこの前にあったかと思うとカイトくんが実際に右京さんに気づかれず、火の玉大王と会い続け真相に、たどり着いていたら…と考えてしまう…。

3.0/カイト君パパ誘拐されるの巻。三浦さんが昇進して即退職…。初回sp だが、著名ゲストなし。毒の入手経路の説明なし。