Maririri

九尾の狐とキケンな同居のMariririのレビュー・感想・評価

九尾の狐とキケンな同居(2021年製作のドラマ)
4.0
九尾の狐の化身シンウヨ(999)は齢1000歳を目前に様々な女性から精気を奪い、肝に存在する玉が青くなるように育てていた。ある日大学生ダム(22)は道で躓き転んだ拍子にウヨの胸を強く叩いてしまった。その衝撃で肝にある玉が飛び出し、ダムが飲み込んでしまう。それを取り返す監視目的でウヨはダムに同居を持ちかける。

韓ドラをそんな観ていない私だが、ここに来て好きなストーリーの傾向が解ってきた。(遅いわ)

①事件追います、刑事もの(真剣)
②大人の日常を追う穏やかもの(のんびり)
③設定半笑いぶっ飛びもの(非現実的)

大体こんな感じなのでは?と分析しました。で、今回は③です。とても好きですし、面白かったです。

先日観た映画のポスターで「あれ?ユアイン?」と見間違えたチャン・ギヨンさんが今回いい感じにツンデレしてゆきます。声が素敵ですね。あと韓国エンタメでは珍しくスーツのパンツ丈が長い御御足にばっちり合ってて着こなし悶絶でした。(金持ちのスーツならオーダーしてるはずなのに寸足らずなパンツ丈がいつも納得いかない)

このドラマのMVPはウヨの700年来の友人を演じたカン・ハンナさん。恋のライバルとか金持ちの性悪女とかで目にする事が多かったのですが、今回はコメディエンヌ要素爆発で演技も上手いし最高でした。あと、ヘリちゃんもチャーミングですごく良かったです。大学生を演じても違和感なし、もしかしたら友だちにいそうな気持ちにさせてくれる親しみやすさもあって、かわいい。

ヘリちゃんを観るのは『応答せよ』以来でしたが騒々しい元気溢れる高校生が、大学に進学して大人になったのを見たようで親戚みたいな気分にもなりました。ウヨが人間になれるようにサポートする意地悪な山神をソヌ(コギョンピョ)が演じているのですが、神さまに悪態をつくシーンなどはなかなか胸熱でした。

みんなが幸せになる、とてもよいドラマです。
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