ASHITAKAAkino

SHOGUN 将軍のASHITAKAAkinoのネタバレレビュー・内容・結末

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
3.9

このレビューはネタバレを含みます


1-1
一首詠め あの男の歌を

1-5
人もタカも同じじゃ

1-6
女は生きておればすべてを失うやもしれぬ じゃがすべてを取り返すこともできよう


2024年TVシリーズ8本目

話題作、鑑賞。
ところどころある突っ込みどころはフィクションとして楽しむことができました。日本史、全然勉強してこなかったので、史実とフィクションの差異などは全部飲み込めないけど、一風変わった時代劇として観れました。そもそも時代劇(地上波も映画も)、全然観ないから、途中で飽きたらどうしようかと思っていたけど杞憂に。超ど派手な合戦シーン(大体が合戦の終わりや始まりそうな雰囲気とか)がなかったので、思っていた以上に人間ドラマを描いていて、それが日本の風土や慣習などとミックスされていて面白い。
大老、キリシタンや遊女、武将、町民、様々な身分が絡んでいて楽しい。スパッと頭が飛ぶところも見せていて、こういう地上波のテレビでは見れない感じが良い。数年分の切腹シーンを見た気分。

ep3では瀉血についての(会話だけで)やりとりがあって、笑うし、変な説明もなくスマート。
日本は天災が多いからか、どこか自身の命を容易くなげうってしまう印象がある。作中内の宗教観の違いと同じかそれ以上に、その姿勢が異質なもののように見えて面白い。日本人である私が見てもそのような感覚に陥るので、海外の人からしたらさぞ奇異なものに思われるのかと想像する。でもそれらすべてがトンデモな日本像かというと、決してそんなことはないようなところもあり、観ていられるし、作品を底上げしているようにも思えました。
原作は消化した(?)ようでも、史実はいくらでもあるので、シーズン2も期待したいです。
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