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SHOGUN 将軍のfujisanのレビュー・感想・評価

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
3.9
劇場公開された1,2話から、ディズニープラスで最終話まで一気に観ましたが、最後までクオリティが下がらず、中だるみもない、素晴らしいドラマシリーズでした。

今回、キャンペーンで495円/月で2ヶ月入会できたこともあって、お得感が半端ない。どうもありがとうございました。


ドラマ全体を通した感想としては、映画館で観た1,2話のレビューの時と変わらず。

参考:
『SHOGUN 将軍』 エミー賞(R)受賞記念上映 第一話、第二話のfujisanの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画
https://filmarks.com/movies/119274/reviews/186389736

基本的に、本ドラマシリーズは海外を意識して製作されたコンテンツであり、真田広之さんのおかげで正しい日本を伝えられた功績は非情に大きいと思いますが、歴史の勉強として見るには史実とかけ離れすぎており、ハリー・ポッターのようにファンタジーものとして見れば良い作品ですね。

ドラマは、日本の歴史をベースにしつつ、
・宗教対立(カトリックとプロテスタント)
・女性の自立と解放(鞠子様、落葉の方、藤様)
・異文化の理解(死生観、食生活、恋愛、差別)
という、世界中に存在するテーマを取り込んだことで、世界中で受け入れられ、ヒットしたのだと思います。


本ドラマシリーズはあと2シーズン続くそうで、原作(”SHOGUN”)がない世界になりますが、果たしてどうなるでしょうか。

「SHOGUN 将軍」、第2、3シーズンを作ることが意味をなすワケ(猿渡由紀) - エキスパート - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/eb6fe4a5ba7f9a56b5f2745207f05239e3efa935?utm_source=pocket_saves

記事では、
・シーズン1で描かれなかった関ヶ原の戦いを描く
・ブラックソーン(按針)が帰国する話を描く
などの予想されていますが、
個人的には、大規模内乱であり宗教戦争であった島原の乱とかどうでしょう?って思うのですが、家康の死後の話になるので難しいですかね。。

ということで以上です。

ちなみに、今回使ったキャンペーンはこちらでした。
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https://109cinemas.net/news/8549.html
(アフェリエイトではありませんので、興味ある方はご活用下さい)




以下は、歴史ネタです(すでに各話エピソードのコメントが歴史ネタだらけですが・・)

御存知の通り、関ヶ原の戦いで石田三成率は、徳川家康に、たった一日で敗れることになります。

その敗因はいくつも挙げられていますが、戦術面以外だと、
① 三成に人望がなく、兵が集まらなかった
② 福島正則など、豊臣恩顧の武将が家康についた
③ 大坂城での人質作戦を徹底できなかった
④ 豊臣秀頼(&淀殿)が出陣しなかった
などが挙げられます。

①はドラマで描かれたキャラクター通り、③も第9話のエピソードコメントに書いた通りで、ガラシャの凄絶な死で三成が怯んでしまった、④も最終話で語られていた通りでした。

②については、家康は秀吉の正室おね(ねね)に取り入り、おねから説得させたという話、④については、淀殿の我が子可愛さで出陣させなかった説もありますが、このときすでに秀頼は関白の地位にあり、朝廷は戦の際にどちらにもついてはいけないことから、朝廷経由で出陣させなかった説が有力。

ドラマでも語られていた通り、④は特に効果が大きく、豊臣VS徳川にせず、同じ豊臣家臣同士の小競り合いである、としたことで秀頼を静観させた作戦勝ちとも言え、結局知略に長けた家康による完全勝利と言えるでしょう。

関ヶ原の戦いについては、最近でも新しい史料が出てきているようなので、まだまだ説が変わるかも知れませんが、そういうところを追いかけてみるのも楽しいですね。
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