淡路島。母の死をきっかけに引きこもりになってしまった女の子は、ある人に出会うため家出する。目的地は大阪。相手は母からの臓器提供で全快した人だったのだが…
とても切なく考えさせられるお話でした。
大切な人がいなくなる喪失感やその人が遺した臓器でもいいからもう一度甘えたい気持ちとかが主人公を演じた山田花子さんの持って生まれた素朴さやおどおどした雰囲気に痛いほど合ってて、成長譚としてとても秀逸。
ラストに「わたしは元気です」てナレーションで語らせちゃうのも「魔女宅」みたいで好き😂
それに撮り方が挑戦的で、全編ブレブレの手持ちカメラを使ってるのがドキュメンタリーのような雰囲気を醸し出してた。
そのおかげで大阪捜索中は「探偵ナイトスクープ」みたいにもすこし見えてたw
プロの役者さんをあまり使ってないのも余計にドキュメンタリーみ増してたんだけど、そのせいで父親役の大杉漣さんの存在感が際立ちすぎて逆に浮いてた。特に和尚さんとの対話シーンがもったいないです😂
それでも爽やかな感動を迎えるクライマックスに素直に胸を打たれる作品でした👏🏻