たき

イカゲームのたきのネタバレレビュー・内容・結末

イカゲーム(2021年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「イカゲーム」を観る。

第一印象はプレイステーション。
そしてカイジ。

オススメにはがんがん上がってくるし、だいぶ話題になってて気にはなってはいたものの、めちゃ胸糞グロ系なのではないかと第六感がいうので敬遠していたのですが。
某フォロワーさんにもオススメいただいたことですし、満を持して観てみました。

泣きすぎて死ぬかとおもた。

なるほど、この世は確かに地獄かもしれない。
社会は壮大な椅子取りゲームのようなものだし、生き馬の目を抜かずに生きていけるひとなんて皆無なのかもしれないけれど。

ほんとに椅子は、それだけしかないのだろうか。
その手は誰かを押しのけるためだけにあり、その足は誰かを蹴落とすためにしかなく、その声はその知恵は、誰かを出し抜くためにしか存在しないのだろうか。

世界の果ての崖っぷちのギリギリで、それでもかろうじて絶望しきることのなかったその姿に心底からの安堵とため息が。大袈裟でなく。

どうしたって届かないものがあるのもつらいでしょうが、たぶん本当につらいのは、手を伸ばすものがなにもないひとたちなのかも知れず。
ここを出る理由がないと笑うジヨンがとてつもなくやるせなくて、組んでくれてありがとうと笑った顔がとびきりうれしそうでかわいくて悲しかった。
もう今思い出しても泣ける。
自動的に泣ける。

そういう意味ではそもそもの発端のあのひとも同情の余地はあるのかもしれないけれども。
もう少し早くギフンたちと出会っていれば、また違った結末があったのではないかと思いたい。
たき

たき