しょーご

ガンニバルのしょーごのレビュー・感想・評価

ガンニバル(2022年製作のドラマ)
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7話まで完走。

最後まで最高だった。ネトフリ、アマプラ含む外資資本のオリジナル作品と比較してみても抜きん出た抜群におもしろいドラマだった。
近年盛り上がりを見せる台湾や韓国発スリラーにも引けを取らない、というかむしろ超えている気もする至高のエンタメ。4話以降カニバリズム色が加速、カーチェイスから殴り合いまでアクションが最高なので忘れがちだが、捜査に熱中しすぎる柳楽優弥と「捜査楽しくなっちゃってんじゃーーん」の吉岡里帆の掛け合いが最高。これはあくまで人間ドラマでもあるのだなと。後藤家の凶暴性と後藤家以外の村人の奇行、そしてそれらの凶暴性と奇行に物おじしない柳楽優弥の圧巻の佇まい。

前回の3話視聴まででの感想では『哭声』を引き合いに出しましたが、村に行って独自のローカルルールに従わないと痛い目を見る構図は『ミッドサマー』的でもあるわけで、こう言葉にしてみるといろんな要素が絡まったドラマ。

それと、システム部長が言っててなるほどなあと思ったのが、警官と狩猟者という2つのポジションを対立させることによって、日本でありながら、違和感なく銃撃戦を描けていること。確かにこの前提があるかないかでだいぶ説得力変わっちゃうもんなあ。

唯一残念なのはディズニープラスゆえ採算つかず、S2がない可能性。みんな、ディズニープラス加入しよう。


3話まで鑑賞時点

これはおもしろすぎるぞ…

「何者かわからない」「動機が見えない」という、菅野的(というか誰にとっても)重要サスペンス要素を保持しつつ、田舎スリラーとしてここまで一級品の出来栄え。『哭声』みたいな。それでいて3話最後のアクションだったり、過去と今とがリンクしたカットバックだったり演出も圧巻。

「後藤家には手を出すな」が本作のキーワードですが、僕の住んでいた地域にも〇〇一族なんて言われて、やけに珍しい苗字がなぜかクラスに4人とかいたものです。そして平気で大人たちは差別的な発言をするわけです。一種の都市伝説でもあると思うんだけど、あれなんなんやろなあ…。
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