ふじこ

モザイク~誰がオリヴィア・レイクを殺したかのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

すっきりしない終わり方…だけど、一応終わってはいる…のか…?
評価は低めだけど面白いじゃん~と思ってたのは途中までで、なんだかモヤモヤとしたまま終わってしまう。

郊外に広い土地を子供たちの芸術活動の為に使う絵本作家。
ある日彼女が大量の血痕を残して失踪。直前に喧嘩をする声が聞こえていた婚約者が逮捕される。
一体彼女に何があったのか…?って作品なんだけども。

逮捕された男の妹が数年経ってからオリヴィアの腕が出てきた事で改めて犯人探しをするんだけども。
婚約者は元々彼女と良い仲になって、彼女の土地が欲しい他のお金持ちの為に土地を売らせる契約をさせる為に近づいたのだけれども、何時の間にか本気になってしまい依頼相手に彼女と結婚するのでこの話はなかった事に、と告げる。
そして彼女に経緯を話したところで彼女は激昂、大声で罵るところをパーティ中の他の客に聞かれてしまう。

もう一人、彼女の友人のパーティの席でバーテンをしていた芸術家志望の男。
フリーだったオリヴィアは彼と面白おかしく話をし、なんなら良い仲になろうと家の離れに住まわせるもバーテンには彼女がいてスッカリ冷めたオリヴィアはただの雑用係として置いておく事にする。
しかし新たに(詐欺師の)恋人が出来たオリヴィアはバーテンに才能がないからもうやめたら、と今までの家賃を払うように迫る。バーテンは家賃の代わりに雑用をしていたと主張するも、雑用のお陰で相場よりも安い金額を請求しているのだ として口論になる。
それから屋敷を飛び出して、次のシーンでは拳に怪我をしており、友人に映画のチケットを貰ってアリバイ作りをした上で車を売ってすぐに土地を離れてしまう。

妹が訪ねた時には全く別の仕事をしており、当時の彼女と結婚して真面目に暮らしていたが、妹に懇願されて一緒に事件当時の洗い出しに協力する事になる。

もう一人は事件当時に担当した刑事であり、上司らがやけに早く詐欺師の男が犯人であると決めて事件を解決させたがる事に疑問と反発を覚えていたがそのまま飲み込んでしまった男。妹が訪ねて来た事で困惑しながらも協力してくれるが、上司に解決済みの事件だろうと叱責されオリヴィアの遺体が出てきた事から外部の者と協力した捜査は出来ないと離れるものの、基本的に良い人なのでなんだかんだと協力はしてくれる。

で、誰が殺したのか って話なんだけども。
色々な証拠や証言、バーテン男が偽装したアリバイや当日何処に居たのか、空白の時間があるのか、色々当時の事を洗っていくと明らかにこいつが怪しいんだけども…。
後半の急激な駆け足と言うか…急に出てきた第三者が侮辱された直後にやれやれって感じで協力してくれたり、チラチラと話に出ていたオリヴィアの土地に埋蔵されているベリリウム目当ての殺人で、なんの捻りもなくお金持ちがなんらかの理由で(お金持ち自身が?)オリヴィアを殺害して目的を果たしたって言う…。
散々怪しさを醸してたバーテン男は記憶が定かではなくって、もしかして俺が殺したの…?となって急に自首しちゃうし、そいつの奥さんは特に意味もなく浮気をしているし、妹は真相に辿り着いたものの、美術マニアなのでお金持ち自慢の"赤の部屋"と呼ばれる絵画を飾った部屋が欲しいとか言い出す。兄より絵画ってマジ?
まぁなんだかんだで貰えなかったんだっけ?バーテン男が自首したから。

ふーむ、残念~ みたいな顔で終わったけど、観てるこっちも残念だったなぁ…。
なんか意味深な矢印がどうのこうのは本来アプリがあって、それを使って自ら謎解きをしながら楽しむドラマだった…から、こんな中途半端なのかな?それはそれで関係ない気もするんだけど…。お金持ちはカルト集団に入ってて…みたいな裏話が分かるそうなんだけど…。本筋そのものがまず面白くはないよね?

面白げな始まりからス~ッと痩せ細って消えたドラマだったなぁ…。
ふじこ

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